2017.04.25

「ハムレット」を観る

「ハムレット」を観る
東京芸術劇場。
私の中ではミュージカルの人、のジョン・ケアードさん演出ですが
今回は完全なストレートプレイでした。

ステージ上、左手にも客席を置くのは、ケアードさん「ペガーズ
オペラ」や「ジェーン・エア」でもされていましたね。
モノトーンで統一された四角い裸舞台、前述のステージ上客席、
さらに舞台の一番奥に下手に向かって横に付けられた出入り通路、
藤原道山さんの尺八生演奏、墨染の法衣の様な衣装、と明らかに能を
念頭に和を意識した演出とビジュアル。
ついでに言えば、ハムレットがシテでホレイシオがワキ、ロズギルは
ワキツレ、劇中劇は間狂言でしょうか
(フォーティンブラスをアトジテとは言えないけれど)
翻訳は松岡さん。

タイトルロールは「王子」と言うには、ややとうの立った内野くん
(失礼)。
流石にいくらなんでも浅野さんを「母上」は無理でしょ、やはり(笑)

配役もちょっと独特で、主役の内野くんですらフォーティンブラス
との2役なのをはじめ。北村くんのホレイシオ以外は、全員複数の
役を演じていました。
そのだめ、大抵はハムレットの遺体を前にして「高く掲げ、礼砲を
鳴らせ」とフォーティンブラスがいい放つラストをどうやるのか、
行軍を見送るシーン見ながら思いましたが、暗がりの中で衣装を替えて
登場で、個人的には新旧のコントラストは舞台に両方いたほうが
明示されて納得できる気はしているので(藤原くんと小栗くん、
市村さんと成宮くん、藤原くんと内田くんなどなど)この2役は
個人的にはちょっと謎でした。

他にも、國村さんは他カンパニーでもある、前王<亡霊>とクロー
ディアスの2役、びっくりしたのはオズリックをオフィーリアとの
2役で女性の貫地谷さんがなさった事で、結局最後まで意図がイマ
イチ不可解でした。

さて、とは言いながら「ハムレット」はハムレットなので、今更筋が
変わる訳ではないですし(笑)特にここまで頻繁に見てる芝居となると、
興味は、演出の味付けと、歌舞伎同様役者の芝居合戦。
今回やはり圧倒的だったのは、蜷川組常連、かつ、ケント版でも同じ
ポローニアスを演じていらした壌さん。
ケント版から10年以上経っているはずなのに変わらない滑舌と素晴
らしい声。

墓掘りと旅役者の座頭を演じた村井さんも長台詞が素晴らしく聞き
惚れました。
國村さんはひょっとして舞台初めて拝見でしたが、声量は良いの
ですが時々叫んでしまうと聞き取りづらさがありました。
浅野さんも多分初めて舞台拝見しましたが、個性だらけの男優たちに
混じって埋没しない存在感でしたし、何より白い着物風衣装がお似
合いでした。

貫地谷さんは、内野さんとの組み合わせが丁度再放送中の「風林火山」
の勘助とミツに重なって、妙な感じでした

今さん、山口さんはロズギルメインでしたが、ちょっと勿体無い
キャスティング。

面白くなかったかと言われると、色々仕掛けがあり、なにしろ役者が
豪華なので、贅沢でしたが、全体に起伏に乏しく、何となく第三独白、
何となく「尼寺」、何となく劇中劇でのトラブル、何となく第四独白…
流石にオフィーリアの死や決闘のラストはそれなりに緊迫しましたが
シーンにめりはりがなく、儀式のように粛々と執り行われた芝居に
感じました。
いや、勿論私が蜷川流に慣れ過ぎているからかもしれませんが…。

後は、やはり小田島/河合訳を聞きなれていて、松岡「ハムレット」が
意外に耳に馴染まなかった事かも。

逆に個人的に一番ツボだったのは、ケント版萬斎さんファンには
お馴染みの「殿下グルグル」の、ハムレットとホレイシオ再会の
場面。
今回の北村ホレイシオは「殿下、でんか!」っと、ハムレットを
呼びながら、肘を曲げた手を小さく振っていたので、かなり受けて
しまいました(笑)

まあ全体には何ともつかみ所のない不思議なハムレットでした。

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2017.04.21

日経コラム「演出家が足りない」

日経夕刊にケアード演出「ハムレット」を例に出して外国人演出家
による演出が増えた事のデメリットについて記載されていて、
「日本には(上演本数に比して)演出家が足りない」と言及されて
いましたが、個人的に言えば、演出家が足りない理由の一つは完全に
判ってます。

勿論それは「蜷川さんがいないから」

ですよね、間違いなく。

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次の朝ドラにも一生くんご出演!

朝ドラ→大河は結構あるパターンですが、謔は珍しいかも。
しかもまた「みぞみぞ」しそうな役柄で(笑)

映像の活躍も良いけど、舞台も出てほしいんですよね〜
個人的には「髑髏城〜」とかさいたまシェイクスピアとか是非と
思ってましたが、朝ドラで半年以上大阪では難しいか…

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ドラマ「女の勲章」を見た

山崎豊子ワールドも、とっかえひっかえのファッションショーと
甘ったるい?パリの不倫エピソードが前面ではパンチ力に随分欠ける
訳で(これが例えば主演が大竹しのぶさんや寺島しのぶさんとかなら
話は違うでしょうが)、それでも結局2日見てしまったのは、何の
事はない、爽やかなイケメンと言うパブリックイメージを(少なく
とも「のだめ」「朝がきた」イメージを)鮮やかに覆してお釣りが
くるほど鮮やかな女たらしキャラを見せつけた、玉木宏さん見たさ、
でした。

特に最後の式子の自殺記事のサイズを計りながら泣くシーンは印象
的で、見た目の主役は式子でしたが、実質の主役は銀四郎だったかも。

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2017.04.18

「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」を観る

蜷川さん一周忌記念公演として、ゴールドの代表作「鴉よ〜」を
大劇場で上演との事で、さい芸、久しぶりにいきました。
やはり蜷川さんの舞台がないとさいたまに行く頻度は確実に下がり
ますね…

実は「鴉よ」生で見るのは初めてでした。

いない蜷川さんの演出をなぞる事が、かほど意味を持つかは非常に
微妙な気はします。
メンバーは明らかに年を重ね、できた事ができなくなり言えた台詞が
言えなくなったりしているだろうとなると、あの蜷川さんの事です
から、その時のメンバーを見たときに違う演出を考えるかも知れな
いなぁとか、いやいや、独特の表現力がより磨かれる可能性もなくは
ないか、とか色々考えながら拝見しました


結局、台詞が聞き取りづらいとか、席が前過ぎて、水槽が一番前しか
見えないとか、場面転換のスモークの直撃を久しぶりに受けて噎せた
とか、色々ありましたが、戦うばあちゃんたちのパワーに呆気に
取られた70分でした。

青年役は松田くんと堅田くん。二人ともネクスト初期メンバーですが
すっかり役者さんらしくなりました
(同じネクストメンバーの手打くん、鈴木くんは女性役ででて
いましたが、堀くんを発見できず)

鴉がなんなのか、弾丸がなになのか、やっぱり判らなかったんですが
これは観劇、ではなく、何かを目撃することが眼目なのでしょう。

カテコに蜷川さんパネルが出、メンバーが手をふる姿が印象的でした

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2017.04.16

今日の産経新聞、亀三郎くんのインタビューに「わが魂」エピ。

ここ何週か、日曜の産経新聞「花形、出番です」コラムに5月に
彦三郎を襲名する坂東亀三郎さんのインタビューが掲載されて
きましたが、今日の分に、蜷川さんの「わが魂は輝く水なり」への
出演が俳優としての転機だったと書かれていました。

いや〜もう9年前なんですねぇ…

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「エレクトラ」を観る

世田谷パブリックシアター。
蜷川さん版は90分そこらだったのに3時間弱ってなんだろうと思い、
案の定、1幕冒頭にアガメムノンは死に、1幕70分幕切れでクリュ
タイムメストラも殺されてしまい、2幕は何するのか、しかも中嶋
さんのイピゲネイアは登場さないまま。
「?」と思っていたら、2幕はその後日談でした。

神と人間の違和感十分な同じ居方、どこかで同じ違和感を感じた事が
と思ったら、今はないテアトル銀座での栗山さん演出の「イリアス」
でした。
嫌いじゃないけど、神様が等身大過ぎるし、人間をやっていた役者
さんがいきなり神様も兼任(笑)するのはどうかな〜

高畑さんは頑張っていましたが、やはり白石さんの一撃には敵わず。
村上くんは頑張っていましたが、まだ線が細いし、前半やや台詞が
滑ってましたが、慣れれば声は通りそう。
白石さんはいつもの白石節炸裂し、横田さん、麿さんはインパクト
強烈、中嶋さんはやはり素晴らしかったですが、やはりストーリー
展開が突飛なのと、生音楽が耳に痛かったのと、やはりギリシャ
悲劇でコロスをはぎ取るとどうも厚みがなくなる気がしました

個人的にはもっと役者の身体が生きる舞台セット希望。
暗すぎし、動きが小さく勿体無い限りでした
(しかも隣の席の紳士が鼾をかいて寝てしまって…(嘆))

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やっと「子午線〜」スケジュール

思っていたより長くて一安心。
これで少なくとも1回は見られそう。
しかしせっかく成河くん、萬斎さんと身体能力の高い二人が揃うのに
群読だけでは勿体無い

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ササクラさん、マクベスの次はリチャード三世

佐々木蔵之介さんは去年だったか「独りマクベス」をなさいましたが
今度は「リチャード三世」に挑戦されるそうです。
演出はルーマニアの方。

10月に東京芸術劇場

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2017.04.15

元ネクストメンバー、土井睦月子さんが、藤田さん演出、TOKIO松岡くん舞台に出演

お名前を土井ケイトに変更されていますが、写真で確実に判りました。
正月の横田さんが出演された「お気に召すまま」にも出演されて
いたようですが、今度は松岡くん主演舞台の相手役、演出が今注目の
藤田俊太郎さんによる2人芝居とは、大抜擢ではないでしょうか。

見たいのはやまやまですが、期間は短いし、多分無理。
残念〜
「ダニーと紺碧の海」

紀伊国屋ホール
5/13〜21

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«舞台『危険な関係』、玉木宏さんヴァルモン子爵役で上演。