2019.07.22

戯曲リーディング「イザ」を観る

現在トラムで再演中の「チック」にちらっと登場する、謎の少女、
イザを主人公にした戯曲「イザ」のリーディング公演が、同じトラムで
2公演だけ行わました

キャストが「チック」でイザをやっている土井ケイトさんと、
「男」役で亀田佳明さんが出演と聞いて出かけました
(しかし、亀田さん、25日までまだ「ガラスの動物園」地方公演中
なのに!)

土井さんはネクストで「睦月子」さんと言っていた頃から印象の
強い女優さんでしたが(川口くん「ハムレット」のガードルード
とかすごかった)、最近は活躍の場がすっかり広がって、ついに
今回は所謂スピンオフ、ではありますが、主役、です。
可愛いと言うより、感受性の強い個性的なイザが感じられてとても
良かったです
「チック」だけ見ていて時は、「ピーナッツ」におけるサリー
みたいな、気の強いお転婆娘をイメージしていましたが、「イザ」を
聞くと、もう少し、か細いイメージが湧いて
きました。
亀田さんとの掛け合いも楽しそうで、アフタートークで柄本さんが
指摘された通りに、大きな動きを持たないリーディングは、セリフが
よりしっかり伝わって来た気がしました

アフタートークには「イザ」の二人以外に、「チック」の篠山さん
柄本さん、大鷹さん、母親役で再演から参加された那須さんに、二つの
翻訳と演出を担当した小山さん、「イザ」の音楽を担当された国広
さんも登壇され、何故か、篠山くん司会で(さすが、レポーター
歴長いだけあって仕切りが上手い!)ワイワイと全く家族のように
盛り上がりました

「チック」、時間が許せば見たいですが、スケジュール的にちょっと
難しいかも

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「朝のライラック」を観る

Sahtama

さい芸/ニナガワスタジオ
ネクストのメンバーを中心にした、最前線の演劇シリーズ第3弾

ネクストからは松田くん、堀くん、堅田くん、手打くんの鉄板
メンバー、そして久しぶりに茂手木さん、そしてヒロインは客演、
占部房子さん
しかし、ヒロインは一番重要な役、ネクストメンバーでやって欲し
かったし、やれるメンバーいるはず
なんで客演にしたかなぁ
失礼ながら年齢的バランス的にも。

しかしこのシリーズ、段々理解が難しくなってきますね
特に自分が標的にされているのに、非常に西洋的な判断基準を
金切り声で正論叫ぶだけ叫び空気を読めないヒロインが一番思い
入れできず、イライラしたのを筆頭に何だかずっとモヤモヤして
いました

ポストトークを聞けば理解を少しは足せたかも知れませんが。

終わってから偶然に専門の方とお話しした中で、何もかもが他人事に
終始したのがその理由の一つかもしれない、と気がつきました

例えばこれまでの、第1弾はドイツ生まれのアラブ人が「故郷」アラブでは
生きにくくなる矛盾を、第二弾は、イデオロギーが対立する国の
若者同士のコミュニケーションの可能性と軋轢を描いていましたが、
どちらもヨーロッパと言う、今の日本と近い、日常が戦闘状態で
ない立場の人たちの目線がある作品だったので、何となく誰かのは
感覚を共有できる部分がありましが、今回は完全に戦闘地内の、
戦闘地論理による物語

特に彼らが自死を選ぶ基準が判らないのが、モヤモヤの最大の
ポイントだったと思います
勿論、全て共感しうる目線がない芝居がダメではないし、寧ろ芝居は
基本非日常である以上、それを以って、否定はしませんが、例えば
以前、風姿花伝で上演した「悲しみを聴く石」も、戦闘地内の戦闘
地論理の物語でしたが、女性の心理にグッとフォーカスしていたので
別の普遍性があったのかもと思いました

ネクストメンバー的には、松田くんの教師、堀くんのテロリスト、
最早ネクスト内では並ぶものなき「高齢者役役者」(笑)手打くんの
長老、堅田くんの青年、いずれも手堅い。

しかしこう言う小さいスケールでなく、是非、蜷川さんが推していた、
古典への挑戦、続けてほしいです

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2019.07.20

国立劇場で歌舞伎と能楽のコラボ公演開催

以前、三響会で、萬斎さんと幸四郎さん(当時は染五郎)との
「三番叟」競演を見たことがありますが、今回、国立劇場で、萬斎
さんと海老蔵さんの「二人三番叟」をはじめ、歌舞伎と能楽の伝統
芸能内異種競演の「第二回 古典芸能を未来へ」が8月末に開催
されるようです

国立劇場大劇場で公演し、隣の小劇場で4Kでリアルタイムのパブ
リックビューイングをやるとか!

しかし、何しろチケット代が高い。
S席20000円、一番安い2等で8000円らしいので、行くにしても
パブリックビューイングしか手は出ませんが、多分一等から売れる
んでしょうね…

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「凪のお暇」で久しぶりに高橋一生くんの「正しい使われ方」を見る(笑)

やっぱり一生くんは脇のヒトですね

確かに主役も良いけど、今回のような、優しそうだけどサイコパス、
Sぶりを振り撒きながら、実は純情、みたいなややこしいキャラ
クターこそ、「直虎」以来、久しぶりに一生くんでなければでき
ない役。
(蜷川さんとの最後の舞台「元禄港歌」の万次郎とも似たキャラ)

ラストの、顔を指(手じゃなくて)で覆いながらの泣きっぷりには
最早笑ってしまいました

中村くんは、いま、な使われかたですが、冒頭のシャッター商店街を
行く後ろ姿を後ろから撮ったカットに、店の吊り看板が唯一文字
情報として写り込んだのですが、それが「ともや」で、スタッフの
遊び心だったとしたら凄い。
黒木さんはもう安定の上手さですし、とにかくメイン3人、舞台化
して三人芝居で見たいと思ったくらい。

しかもそこに目力凄い美少女と、三田さん、そして来週からは少女の
ママで吉田羊さんも登場、益々期待度高めです

しかし三田さん、「日野富子」イメージ未だに、なので(笑)、時代劇
とかでなく、こう言うタイプのドラマにさらっと出演されるように
なったのは意外ですが、違和感はなかったし、「お暇」と言う古風な
言葉を発するに相応しい雰囲気がありました

「Heaven?」は石原さんの使われ方が勿体なく、医療、警察ものは
全般に新味に欠け、これ以外は、洋くん出演、NHKの「これは経費で
落ちません」と、清原果耶さん主演の葉室麟さんドラマ「蛍草」
くらいしか見ないかも

一生くん、これなら久しぶりの舞台「天保十二年のシェイクスピア」の
三次世も期待!

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2019.07.19

「エリザベート」を観る(6)

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プリンシパルキャスト

エリザベート:花總まり
トート:井上芳雄
フランツ:田代万里生
ゾフィ:香寿たつき
ルドルフ:三浦凉介

e+貸切公演
先日、ぴあ貸切の時に「他社貸切ではキャラクターに扮装させたり
してましたが」、と井上トートがおっしゃっていた「他社」さんの
例が入口にありました(笑)

いよいよ公演も中盤。
パンフレットが今シーズンの舞台写真入りになりました
成河ルキーニはキッチュは勿論ながら、女官とのシンクロシーンが
採用されてましたが、たくさんある写真からそれ選びます?(笑)

この回は丁度中日だったそうで(byトート閣下)全体に落ち着いて
きたこともあるのか、最初から最後まで良い意味での緊張感が切れ
ない素晴らしい回でした

さて成河ルキは、つい女官とのシンクロシーンばかり目が追って
しまいますが、実はオープニング含めて、トートダンサーの手や
身体の動きのシンクロが、波のように見え、観客を「エリザワールド
byルキーニ」にスムーズに誘導している気がします

時々、トートの頭の向きや小さな動きともシンクロしたり、特に
井上トートとの時は、手の動きとか、見ていてかなりく面白い

この回は新しく、エーヤンでエリザベートが脱ぎ捨てたガウンを
引っ張ってもいました。
そこにあるものは全て、ルキーニには小道具化、そう、クルクルと
動く、ご自身の目でさえ。

そして延々と楽しそうに破滅の物語を第三者として眺めていた
ルキーニがトートにキリを渡されて、尋問されると、突然蚊も殺せ
なさそうな声で「オルレアン候を殺そうとしたが、来なかった」と
生身の人間な感じに声のトーンを変え、一転、凄いスピードでエリ
ザベートを刺すや、手を舐め(これを見るとどうしても「花髑髏」の
無界屋襲撃シーンを思い出してしまいます。末期です(笑))ぐいと
胸を張って舞台を横切り、トートを見つけて「ウン、グランデ
アモーレ」と言って去り、そして自殺まで全く一気。
あのラストは何とも、全体の不協和音がこちらの心をざわつかせます。

そして以前のロマンティック前面なエンディングとは明らかに違って、
少なくとも井上トートはエリザベートを手に入れてご満悦かと思うと、
あまりそうでもなさそうです

ルキーニの物語が終わると、登場人物も無表情になるそう言う事?

そう言えば、こんな時に気がつくのも不謹慎かも知れませんが、
先日三浦くんママの純さんのお若い頃のお写真がテレビで流れて
いましたが、三浦くんはびっくりするくらい、お母様に良く似て
いたんですね
パパ要素ほぼ0でした

カテコに主演二人の挨拶付き。

井上トートより(笑)前回e+貸切日に、社長さんがいらして、e+のeを、
エンタテインメントのeから、エリザベートのeにすると、名刺まで!
作ってこられた話をしたのに、まるで広まらず(笑)、古川くんにも
話したのに「ああそうなんですか、面白いですね」の塩リアクションで
それ以上盛り上がらなかったのだとか
井上くんのトークは毎回面白いですし、「エリザベート皇后さま
からお言葉です」も定番ですね


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2019.07.18

松竹座「七月大歌舞伎」を観る

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昼に仁左衛門さんの「義経千本桜~渡海屋/大物浦」、夜に時蔵
さんの「芦屋道満大内鑑~葛の葉」と東京より素敵な演目が出るとの
事で、久しぶりに大阪に日帰り歌舞伎遠征決行

しかし当日朝いきなり、夜間工事の遅れで新幹線運転見合わせ情報…
昼の開演時間は諦め、出発時間を繰り下げたら、乗車時には通常運行に
なっていてひとまず安心。
ところが今度は乗車中に「山陽新幹線橋脚に車が接触」で新大阪
以西運転見合わせ、この電車も運転見合わせるかも、車内アナウンス
これはツキが無さすぎ、もう諦めた、やはり前日入りすべきだった
か、とか八つ当たりする先もなくイライラしていたら(笑)、幸い
こちらも比較的すぐに運転再開。
結局は時間通りに新大阪に到着、「厳島招檜扇」から拝見

やれやれでした
しかし随分な回数新幹線に乗ってますが、日に
2回も運転見合わせに
遭遇するのは初めてで、ヒヤヒヤ過ぎでした

今月は関西での歌舞伎振興のために作られたと言う「愛する会」
結成40周年記念とのことで、ロビーにこれまでのチラシが拡大印刷で
掲出されていて、勘三郎さん、海老蔵さん襲名、更には「NINAGAWA
十二夜」などもあって、かなり懐かしかったです。
(東京でも私の若い頃は歌舞伎座も時々歌舞伎のない月がありましたが
いまや毎月公演が当たり前
でも関西では未だに定期公演は夏のこれと、年末の京都南座の
「顔見世」以外は、特別公演感が強く、義太夫/文楽の中心の筈が
意外ではあります)

「厳島招檜扇~日招の清盛」は 我當さん久しぶりの舞台
イヤホンガイドで仁左衛門さんがしきりに「不十分な体調で舞台に
出るのは観客に対する甘え」とおっしゃってして、そう自覚されて
いるのも凄いと思いましたが、確かにその部分はあるにしても、
結局、海老蔵さん休演と勘玄くん一人頑張りがニュースに取り上げ
られるように、歌舞伎は芸もだけど、結局役者を遠い親戚のように
見届ける、見守る芸能なのかも知れません

そして何より「渡海屋/大物浦」

松竹座は歌舞伎座に比べると舞台幅が狭いので、海の大迫力には
欠けますが、見渡せる感じがするので三階席からも近く、集中力が
散漫にならないのが良いですね

特にラストは碇を背負った知盛が目線の先なので、後退りからの
落ち入りはハラハラ含めて迫力でした
仁左衛門さんの知盛は、なんと初役がわずか15年前と言うのも意外
でしたが、今回で5回目だそうで、それなら多分かなりを見ている
気がします
義経に後を託し、納得した上での入水感が強く、悟っていると言う
美学、でした。
仁左衛門さんに比べると、もう一方の「知盛」役者である、吉右
衛門さんのは、「見るべき程の事は見つ」と言いながらも、もう少し
源氏への怨みや生への執着が見える気がします

個人的大ヒットは孝太郎さんのお柳/典侍の局
世話の上手さに比べて、時代はもう一つスケールが先輩女形に
比べると、と思っていたのですが、局になってからのキリリとした
スケール感が素敵でした

更には、菊之助さんの義経
あの水のこぼれるような御曹司っぷりはさすが。
確かにこの人になら後世託せるかもと思えます
(実は義経も色々大変なんですが(笑))

弥十郎さんの弁慶は顔が独特でした。
あそこだけ出演は勿体無いですね。

昼打ち出して一息ついて、夜「葛の葉」

歌舞伎では久しぶりに見た気がします
いまできる役者さんが限られるからかも知れません
時蔵さんはもう安定と年齢不詳の美しさ
それこそ「NINAGAWA十二夜」の織笛姫から、あの艶やかさは、貴重。
(それで菊五郎さん相手の世話女房でも違和感ないのも凄いところ)
保名が 萬太郎さんと言う組み合わせがさすがにバランス的に微妙
ではありましたが、萬太郎くんも上手い役者さんなので、梅枝くんが
葛の葉できるようになれば名コンビになりますね

あとの二番は時間との兼ね合いもあり失礼しました。

仁左衛門さんが毎月関西でも歌舞伎が打てたら、とインタビューで
おっしゃっていましたが、正月の脇の手薄ぶりをみると、クオリティ
との両立が課題になりそうな気はします

大阪到着までがスリリングでしたが、楽しい観劇になりました

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初めての「スマチケ」

いや、緊張しました
初スマチケ(笑)
「エリザベート」e+貸切公演、スマチケ入場限定チケットを買う
このために、長年慣れ親しんだガラケーからスマホに買い替える
決断をしたくらい、思い入れが強かったので、無事入場できてホッと
しました(笑)

紙チケットと違って、スマホさえ忘れなければ入場確実とも言え
ますが、ちゃんと公演日までにダウンロード案内くるか、チケット
画面表示されるか、入場時に画面が表示されるか、とか、電池もつか、
とかとかとか。
勝手にハラハラドキドキしまくりました
(デジタル弱者(笑))
さらに休憩時間に劇場外に出たら戻れるか、不安で外に出られず
(単なるビビり)

しかし、何しろこのブログタイトルにしているだけに、チケット
半券残らないのはちょっと残念

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「永遠のニシパ」を見る

北海道の大自然、幕府の制度と一個人の軋轢など色々ありましたが
個人的にはちょっと期待し過ぎたかな
大石さん脚本は社会派として真正面から切り込むには若干弱く、
エンターテイメントに徹するには真面目過ぎ、まあ全体ちゃんと
やるには尺が短すぎでした。

収穫と言えば、筧さんの阿部老中がめちゃめちゃ格好良かった事
同じ北海道舞台にちょっと前にやった「幸せの黄色いリボン」で
軽薄なアニキをやっていた人と同一人物とは思えませんでした(笑)

最近すっかり活動抑え目で勿体無いですね

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2019.07.16

「ハローキティ新幹線」を目撃

Kittysakura

東海以東エリアでは絶対見られないし、1日1往復(鹿児島中央~
新大阪)のため、新大阪でさえ見かけるのもかなり貴重。
偶然見かけてすかさず撮影。
中もかなり作り込まれているそうで、一度は乗ってみたいですね~
こだま運行らしいですが。

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2019.07.15

海老蔵さん体調不良で、歌舞伎座15日夜の部休演

役者の体調不良による休演、代役は、高齢者役者も少なくない歌舞伎
では割によくある事ですが、今回は一人十三役の奮闘公演の主役
本人が体調不良では、代役の立てようもなく、公演自体が丸々休演に
なった様です(当然と言えば当然)

歌舞伎での公演自体の休演は震災の様な天災以外では、私の知る
限りほぼ初耳のかなり珍しい事。

三連休でそのために上京していた人もいたでしょうから、払い戻し
されてもなぁと言うところではないでしょうか。
明日以降も不明とのこと。
確かに歌舞伎は、演目は基本レパートリーシステムなので、役者の
名前でチケット売ってる部分が大きく、今回のをもしも、別の役者
さんが代役に立って上演しても、海老蔵さんを見たかったファンが
それで納得するかは別の次元の話になりますね

歌舞伎は特殊としても、とにかく海外の様なアンダースダディを置か
ない日本の興業システムはリスクが高すぎる事を証明したような
気がします
同じ事は、新感線でも言えて、「花髑髏」など3ヶ月シングル
キャストとか怖すぎです。
「月」では一度、「下弦」の中村まことさんが体調不良で、急遽
「上弦」の市川シンペーさんが代役に立ったそうですが、これも
「上」「下」交互公演だったからできた事で、あの身体を張った
殺陣を売り物にする新感線だけに、そろそろ考えた方が良いのでは

その点、東宝ミュージカルの複数キャストはチケット購買意欲を
増幅させる(煽る(笑))と共に、万が一の代役を可能にしている
とも言えます

まあタイトルに戻れば、しつこいようですが、頑張ってないとは
言わないですが、歌舞伎はレパートリーものなら主役であれ、いざと
なればいくらでも代役を立てられる、逆にかなり特殊なシステムが
成立しているのに、今回のように一人でやりたい様にやっていると、
勿論新しいチャレンジにケチを付けるつもりはないですが、こう
言う事は繰り返し起こり得ます
体調管理もだけど、演目選びも考えないと。

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«遂にケン・ワタナベの「王様と私」を肉眼で見た。