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2004.07.29

野村万作 狂言の会(練馬)を観る

「オイディプス王」福岡公演とアテネ公演の合間、
6月末に髭のまま「悪太郎」の僧で出演されたのを
観てから、ほぼ1ヶ月ぶりの萬斎さんの狂言公演鑑賞

石田さんの解説、『六人僧』(約50分)、休憩を
挟んで『彦市ばなし』(約55分)、という、大曲2本立ては
非常に珍しい。
狂言は1曲が10分や20分のものもザラにあるので
たいていの普及公演は1時半くらいで終わるのだが、
今回は18時半開演21時終演と、まるで能+狂言の公演なみ
(『船弁慶』となら、今回の狂言の方が長くなっても
 おかしくはない)


『六人僧』
 夫・・・万作 男1・・・万之介 男2・・・深田
 妻・・・萬斎 男1の妻・・・高野  男2の妻・・竹山

 正月の国立能楽、春の松戸に続いて3回目。
 前回までの石田・萬斎・深田組だと、3人の動きが速く
 舞台上をクルクル回っている感じがしたが、
 今回は配役が替わり、動きのスピードはないが、
 また味わい(特に後半)が違っていて面白い。

 ただ、観るたびに思うのだが、どうもちょっと
 生理的にはストーリー展開の割にかかる時間が
 長いような気がする
 
 長さだけで言えば「靱猿」も「二人袴」などともさほど
 変わらないと思うのだが、途中に舞や謡がない
 (最後だけ)からか、あるいは仏詣、および信仰に
 関するもの、というのが、この狂言の成立した時期
 そして伝えられてきた時期に比べて、今の私たちに
 共感(実感)するものが少ないからかもしれないが・・・

『彦市ばなし』

 前に新宿スペースゼロ、熊本・八千代座、そして能楽堂と
 あちこちで観る機会のある『彦市』だが、これに限って
 言えば、スペースを存分に使えるホールのほうが、より
 楽しめるように思われる(能楽堂も良いのだが、天狗の
 子の動きが相当制限されるので、かえって大変そう)

 この三人のコンビはもう本当に安心して見ていられる
 彦市が灰を体に擦り付けて「見えないでしょう」と
 言うあたりのしぐさがちょっとこれまでと違った感じも
 したけれども・・

しかし、50分×2本はありがたいながら
ちょっと疲れた。

〔恒例?観客の駄目マナー〕
 スタバやタリーズでアイス系の飲み物を頼むと入れてくれる
 ペナペナの透明プラスティックカップ、
 あの類のカップの飲みかけをホール内に剥き出しで持ち込んだ
 客がいて、飲んでいるところを係員に「ホール内飲食禁止です」と
 言われ、床に直置きしたところに、あとから隣席の客が来た。
 席の間が狭いので、座ろうとした拍子に足元のカップに足が
 触れたようで、倒れてコーヒーがこぼれてしまった。

 まあ、それだけなら仕方ないと目をつぶるのだが、途中の
 休憩が終わりかけの頃に、カップを倒されたほうの客が、
 なんとこぼれたのと同じ種類のカップに同じモノを
 また剥き出しで持ち込んで来たのにはビックリ。

 いくらさっきのを、こぼされて飲みそこねた、と言っても、そもそも
 持ち込んだ時点で(ホール内飲食禁止の掲示は入り口にあり)
 既にNGだし、剥き出しで持ち込んだということは
 また上演中は同じスタイルで床に置く事を
 前提に持ち込んでいることになる。
 最近の映画館のようなカップホルダーがないことはもう
 判っている筈だし、なぜさっき倒れてこぼれたのかを考えたら、
 せめて栓のできるペットボトルを選ぶとか、飲み終えて入ってくるとか、
 そういう自衛策と言うか配慮があってよいはず。

 もちろんペットボトルなら持ち込んで飲んでOKという訳でもないが、
 上演時間の長いものについては、生理的な部分で
 若干致し方ないかなとも思うが、いくらなんでも 
 安定した固定には手に持つしかない、というものを二度も
 持ち込んでくるとは・・・
 (これが館内での販売物だったら、ホールもいささか配慮が
  足りない、ということになるのだが・・)
 
 
 

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コメント

かのこ様
かのこ様の幅広い知識と深い洞察力に裏付けされた鋭いつっこみ文章(?)を毎日楽しく読ませて頂いております。
私も昨日の練馬狂言会に足を運びました。番組はおもしろく、萬斎さんもお元気そうでファンとしては本当に何よりでした。
ただ、かのこさんが以前から嘆いておられるマナーの悪い観客には今まで(ボーっとしている性格ゆえか)遭遇したことが無かったのですが、昨日ついに見かけてしまいました。なんと「六人僧」を演じているときにしゃべっているのですよ!!かなり年配の方で、常識の無さというのは年齢に関係なく個人の資質の問題なのだなと痛感しました。私にとって舞台を見に行くのは非日常の夢ような時間なのだから気持ちよく過ごしたいものです。

投稿: ケイ | 2004.07.29 20:52

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