« 「人間の証明」 | トップページ | 万作・萬斎DVD発売 »

2004.09.03

「狂言ござる乃座32nd」を観る

久しぶりの狂言公演、久しぶりの国立能楽堂。

裕基くんの「しびり」、萬斎さんの「箕被」「煎物」の
三曲だが、三曲とも私は初見。(滅多にないこと)

毎度のことながら中正面。
柱はやっぱり邪魔だけど、能楽堂は落ち着きます。

「しびり」 太郎冠者・裕基 主・万作
  ※裕基くん、怪我から無事舞台復帰。
    それにしても初舞台から一年弱で、よくここまで
    セリフの多い狂言をできるようになるものです。
    「しびり」に言って聴かせるあたりは
    見所釘付けでしたね

「箕被(みかづき)」  夫・萬斎 妻・石田
  ※一言で言うと多分普及公演ではできない地味な曲。
    こういう主催公演でこそ、という感じ。
    夫が中国の故事を語るあたりが聞かせどころ
    なのですが、中国人の名前やら古語やらが
    連発でなかなか聞き取れず。

    暇を出してくれと言って去っていく妻に
    「嫌いで別れた訳ではないので、また近くまで
     来たらお茶でも飲みに寄ってね」と言うところ
    など、夫が実は未練ありありなのがなんとも可愛げ。

    パンフレットの解説にもあったが、妻も狂言ならではの
    「わわしい女房」というだけでなく、連歌の教養が
    あり、それに感じて二人が復縁して終わるあたりも、
    単なる笑いだけの狂言より、ずっと趣が深い。
    結婚して十数年経った夫婦ならでは、という感じが
    漂っていて、結構良かったです
   (ただし静かな曲だっただけに、周りに眠りに
    落ちた方が数人・・・)

休憩、素囃子「中之舞」を挟んで
「煎物」 煎物売・萬斎 何某・深田 太郎冠者・万作
      立衆・万之介他

    ※ストーリーというよりも、祝言性の強い曲。
     後半、何某が鞨鼓を付けて舞うのを煎物売
     (苦いといわれて嫌われるあたり、今で言うと
      青汁の移動販売、みたいな感じ?)が
     真似をし、鞨鼓の替わりに素焼きの器(鍋)を
     腹に巻いて水車(側転)ができずに腹ばいになって
     鍋を割ってしまい、「数が多くなってめでたい」と
     言う落ちまでは、「鍋八撥」と同趣向。
     狂言師の持つ様々な技量が見られる贅沢な
     ツクリでした。

              
  

|

« 「人間の証明」 | トップページ | 万作・萬斎DVD発売 »

能&狂言」カテゴリの記事

野村萬斎」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「人間の証明」 | トップページ | 万作・萬斎DVD発売 »