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2004.12.23

「子午線の祀り」を観る(3回目 ハーフバージョン)

午前中で終わるはずの仕事が午後までずれ込み、
結局劇場に飛び込んだのは、ちょうど休憩時間
ということで、2幕だけを見ました。

1階上手後方席

今日は補助席など出ていました。

正直を言うと、これまでの2回、どちらも
ところどころ寝てしまったのですが、
2幕だけならそういうこともあるまいと
思ったものの、結局、長さと関係無く私は
この舞台はどうしても眠気が出てしまう
ことが判ってしまいました(前半だめでした)

こんなこと全然誉められた話でもないのですが。

近くの人が
「面白いのにどうしてこんなに眠くなるのかなあ」
と言っていたのが聞えて、<仲間>がいるようで
ちょっと安心しました・・・?

後方席なので、全体が見渡せましたが
冷静に見ていると(特に2幕だけ)、どんどん
順番に人間が死んでいく虚しさを痛感。

高橋さんもきれいですし、近石さん、木場さん
斉藤さんあたりはずっと素晴らしいです。
嵐さんはところどころ動作がロボットぽく見えて
しまうのは、型にどうしても捕われてしまわれる
からかも知れませんが、また、策士的に描かれる
割に、この義経さん、「櫛崎船か~」と喜ぶところとか
なんだかちょっと軽すぎるようにも。

そして前回から一人で気にしている萬斎さんの
叫び芝居。どうも今日もちょっとだめでした
(「ロミジュリ」の2幕のジュリエットの泣き
 叫び芝居に引いたのと同じ感覚です)
特にどの場でも「影身よ!」という時に
どこか空々しさ、というか遠慮の感じがあるように
思えました。

役としての格は素晴らしいだけに、
こうした本音を吐露する時の手法はどこか
もう一歩踏み込んだ感じが欲しいなあと
思ってしまうのは、欲張り?

そして、一番気になっているのはラスト。
階段の最上段に立った知盛が、「影身よ!」と
叫んで膝を下ろしていくときに、刀を拝領する
時のように両手を天に掲げるようにするのですが
これ、歌舞伎などを考えると、いわゆる「碇知盛」
だとすると、碇を両手に掲げていくところを
現しているのかとも思えるのですが、それにしては
やや中途半端ですし、(セリフでは鎧二人分を
着てとあるだけなので)あのラストの消え方は
何かもう一つアクションになにかあるか、
もしくは何もしないか、もう一つ美しさも含めて
惜しい感じ。

実は今のところ、どうも全体のバランスに
納得できていません
私が期待するものと芝居の方向性自体が
違う、というのであれば期待すること自体
間違っているわけですけれど・・・・

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コメント

義経については同感です。

動きがやはりロボットな感じですし、殺戮をいとわない冷酷な義経にはほど遠いただの「やんちゃ坊主」に見えてしまうので困るんです。

入水シーンも本当にそう思います。あれでは美しくない。主役の死が美しくないのでは気持ちが盛り上がれなくて。ただ萬斎さんのお声だけは、20日に関しては充実して聞こえたんですが…。かなり近くで観ていたので頭と耳がぼーっとしていただけかも知れません。

長いのとテンションが妙にさがる場面があるので眠くなってしまうのも困りもの。

義経方の場面や前半の評定は本当に必要?いっそ知盛と民部、二人に焦点しぼって2時間半、演出は違う方でってダメか。

楽前の観劇が最後になるのですが、叫ぶハムレットになっていないこと祈るのみです。

投稿: 松風 | 2004.12.25 00:13

松風様。
私はかなり今回厳しいコメントを並べつづけて
いるので、反論のコメントが来るかなと
思っていたのですが、見巧者の松風さまに
同意といっていただける部分があったのが
判り、少し安心しました(^_^;)

ひょっとすると、そろそろこの作品も
能狂言サイドからのアプローチ(演出)では、
その秘める面白さが、今の観客には
充分伝わらなくなっているのかも知れませんね
(役者の技量の部分も大きいとは思いますが)

群読と立ち稽古のような中途半端な芝居の
両方があることによって、尚更違和感が
ある気がします
近石さんの話術を聞けば聞くほど、
いっそのこと、3部くらいに分けての
群読劇に、でなければ、串田さんあたりに
演出をお願いして、完全な芝居スタイルに
してしまうか??

色々考えてしまう公演になりつつあります

投稿: かのこ | 2004.12.25 00:42

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