« 「能舞台で聴く落語、寄席で見る狂言」を観る(1日目の昼) | トップページ | 風邪によるコンサートの延期。 »

2005.02.20

「能楽堂で聴く落語、寄席で見る狂言」(1日目の夜)

昼の終了から3時間ちょっとあいての横浜能楽堂。
トークで萬斎さんが挙手を求めたら、ほぼ半数以上の
人が昼夜の「はしご」。私の見たところ、特に正面席は
ほとんどが「はしご」だったように思います。

寄席好きで初めて能楽堂に足を運んだ人も当然
多かったようで、その結果、能楽堂の座席表示の
「中正面」「脇正面」に戸惑った方も多く、始まる
直前に席移動をしている人を結構見かけました。

こんなことは当然予想されるのだから、能楽堂も
配慮して、いつもだったらやらないでしょうけれど
入り口にでも大き目の紙で「席配置図」とか
掲示しておくのが親切だったように思います。

今度は寄席から。
切戸口からお弟子さんが出ていらして紫の座布団を
本舞台の真中あたり、目付柱に向けて置く。
そして能楽堂ではまず耳にしない、三味線と太鼓の
出囃子の音がして、ちゃんと揚幕があがり、花緑さんが
なんだかちょっと恥ずかしそうに登場。
一気に本舞台はさすがに気が引けたのか、三の松
あたりで一度見所に挨拶をしてから本舞台へ。

一人でやるには広すぎますね。
「いや~幕は何度も出入りしたい」とか「一番近いものが
柱だなんて」とかしきりと能舞台の話でもりあがり、あとは
昼の説明、そして本題の「厩火事」
これも全く落語の知識がないので、なぜ長屋の髪結いの
妻とその夫の夫婦喧嘩の話がこのタイトルなのか
さっぱり判らないまま、小さなオチで終わる。(30分)

次に座布団が除けられて、狂言「鏡男」
萬斎さんが後で話していらっしゃいましたが、今回は
「男と女」というテーマということでこの曲を選んだそうですが
余り万作家ではかからない曲だとか。
萬斎さんも言っていましたが、私も2年くらい前に鎌倉能舞台で
一度見て、それが萬斎さんは初めてだったとそのときに言って
いたのを思い出しました。

鏡が珍しく、その存在も役割も知らないという設定は
今ではありえないですが、それはそれとして、いつの世も
変わらない女の嫉妬話。女を無知と笑うようで、と
萬斎さんは後のトークでおっしゃってましたが、まあ
今でも携帯に保存されていた写真だったり、ちょっと古い
けどプリクラのツーショットとか、嫉妬を呼びそうな
誤解を招きやすいものというのはありますから、そのあたり
面白いものと思って見ました

そして寄席と能楽堂で続けて見て思ったのは
やはりどちらの芸能も本拠地で見るのがしっくりします
(当たり前過ぎる結論ですが)
見慣れているから、という理由もありますが、
やはり橋掛かりであったり、舞台の広さ、そして寄席なら
その舞台となる「長屋」をイメージしやすい舞台正面の
襖など、舞台とその芸能は、構造的にも密接に繋がって
いて、上手く利用しているなあと思えてきました。

これも15分休憩置いて、今度は二人が能舞台に
座布団、着物で登場して正座での対談。
「男と女」というテーマも脱線しながら(時々萬斎さんが
強引に本筋に戻す)面白いトークが延々45分ほど。
見所大爆笑の連続トークでした

|

« 「能舞台で聴く落語、寄席で見る狂言」を観る(1日目の昼) | トップページ | 風邪によるコンサートの延期。 »

能&狂言」カテゴリの記事

野村萬斎」カテゴリの記事

コメント

いつも情報源として楽しく読んでおります。この日の落語、正しくは厩火事(うまやかじ)ではないかと推測します。厠と厩、確かに似てますね。(こちらのコメント、随時削除していただいてかまいません)

投稿: ほんな | 2005.02.22 07:52

ほんなさま
ご指摘ありがとうございます!
はずかしい~
早速訂正します。
しかし「厩」になっても、タイトルと
内容の連関が不明。
当日配られたリーフレットにも全く
説明が無いのですが、私のように
落語初心者も多いのですから、そのあたり
フォローがほしかったです
(花緑さんのトークででも全く触れられ
 ませんでした)
ほんなさまはお分かりですか?

投稿: かのこ | 2005.02.22 08:21

恐縮です。“厩火事”で検索されると、題名の由来に言及したサイトがいくつかみつかるかと思います。この場合は、題は話の中に出てくるひとつのエピソードにすぎないので、あまり深く考えないほうがいいかと思います。

投稿: ほんな | 2005.02.23 19:38

ほんなさま
さっきチェックしてきました。
そう言えば確かに孔子の厩の話を
喩えに出しての部分がありましたね
花緑師匠も話されていましたが
教えていただくまですっかり忘れて
いました(^^ゞ
重ね重ねありがとうございました!m(__)m

投稿: かのこ | 2005.02.24 00:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「能舞台で聴く落語、寄席で見る狂言」を観る(1日目の昼) | トップページ | 風邪によるコンサートの延期。 »