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2005.02.13

観世九皐会2月定例会を観る

なかなかチケットが手に入らない定例会を
今回運良く拝見できました。
矢来能楽堂自体が初めてでしたが
お隣(というかこちらが本家でしょうが)
に「観世」という表札がかかる、本当に
住宅地の中の小さな能楽堂。

当然見所と本舞台も近く、驚きました。
何より「地謡」が近い、と思ったのは今回が
初めてでした

能「屋島」
 今年は本当に「義経もの」が多い気がします
 このへんの話は去年「子午線~」でさんざん
 <予習>しているので、詞章がなくても
 だいたい判ってくるのが有りがたいところ。

 狭い舞台なので尚更ですが、面をかけている
 シテよりも直面のツレの声のほうがより
 大きく聞えるものなんだなあとヘンなことに
 感心しました(なんて素人な・・・)

狂言「貰聟」
 萬斎さんの酒好きの聟、高野さんのその妻
 むすめのことが心配でならない妻の父、という
 三人のストーリーですが、酔っ払いの萬斎さんの
 様子がなんとも笑えるし、酒癖の悪さで何度も
 妻を<離縁>しちゃうたびに、迎えに行くバツの
 悪さとか、今でも絶対ありそうな話で、狂言作者
 たちの鋭いまなざしを凄く感じますね。

 何より真っ当なことを言っているはずの妻の
 父親なのに、迎えに来た夫の話を聞いて
 子供に話に引っ張られてさっさと帰宅する気に
 なった妻と聟にさんざん言われて投げられて
 しまうのが何とも気の毒。「来年の祭には
 呼んでやらんぞ」という父親のセリフは当時の
 <共同体社会>を反映しているのでしょうけれど
 どうも父親の負け惜しみにような感じもするし
 多分聟が迎えにくるたびに同じことを言っている
 んでしょうね(でも多分夫婦は祭にやってくる・・・?)

能「小鍛冶」
 「屋島」とこれ、という組み合わせは、どちらも
 動きもあるし、ストーリーがはっきりしているので
 能初心者にも理解しやすいので、助かりました。
 シテが長身の方で、前シテが<少年>というのも
 相当不思議な感じがしましたし、後場で
 小さな鍛冶場が二人人が乗っているのは、
 狭そうでしたねえ・・・
 何よりも地謡がものすごく力が入っていて
 良く聞えました
 
細かいことは全然判らないのですが、これだけ
本舞台が近いと足の運び一つ、謡のそろい方とか
通常(例えば国立能楽堂とかでは)気がつかない
ことを感じました。

それにしてもさすがに見巧者の多い定例会だけ
あって、見所がとても落ちついていて、携帯の
心配も全然なかったのは素晴らしかったです
(こんなことで感動するのもどうかと、これも
毎回思うのですが)

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コメント

私も行ってきました。
定例会のチケット、手に入りにくいですか?九皐会は、メールでも申し込めるのでちょっとした穴場(笑)かな・・と思っていましたが。
今年から1回ごとのチケットになり、客席の椅子の数以上にお客が来ることがなくなって、本当に良かったです。去年までは半年ごとの自由席券で、どの月の定例会でも使え、9月に行った時は(萬斎さんが出演)立ち見が出て大変でした。
小さい能楽堂は押し寄せると大変ですが、座って見られればこれほど良いことはないですね。
地謡、『小鍛治』のほうがずっと良かったと思います。
『貰聟』は酔っ払いらしい、酔っ払いでしたね~。高野妻もキュートだったし。高野さん、硬いなあと思うときと、良い時とありますね。

投稿: もとこ | 2005.02.14 23:26

もとこさま
コメントありがとうございます。
定例会のチケットの件、実質的に入手しにくい
という意味もありますが、よく萬斎さんが
解説でおっしゃったりしますが
「能楽堂のチケットってどうやって取るのか
 よく判らない~×××(以下略)」
という気持ちは私もしています。
いつのまにか発売されていたり
(なんと1年前からとかも!)、ツテの
ない人間には縁のない世界?という、心理的
なところもありまして・・
『小鍛冶』地謡、本当に迫力でしたね
なんだか8人のそれぞれの声が聞き分けられる
感じすらしました。

また感想など是非お寄せくださいませ!

投稿: かのこ | 2005.02.15 09:59

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