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2005.03.13

「横浜アートLIVE2005」【狂言私の1曲】を観る<12日昼>

演者が自分で演目を決めて、それも
現代の狂言界を代表する演者が1公演で3人ずつ、
2日で1日2公演、計4公演合計12人のものが
観られる、という豪華な企画。

ただし、宣伝が少なかったのか、行って見ると
なんと空席が目立つ。特に脇正面は後ろ2列くらいは
無人でした

やはり特に東京では萬斎さんが出ると出ないでは
相当集客に差が出る、というのを実感してしまいましたが
内容は素晴らしいものでした。

まずは茂山忠三郎師の「素襖落」
いや、年齢はかなり行っていらっしゃるはずの
忠三郎師ですが身軽身軽。
同じ京都の茂山家ながら、千作家とは一味
ちがった、どちらかというと、穏やかで上品な
(千作家が下品、というわけではなくて)
笑いを見せる芸風。
東京での公演が多くないので、私にとっては凄く貴重。

続いてがこれも贅沢な万作師の「川上」
ほとんどをシテ一人でこなすこの曲を見ていると
まるでいわゆる「一人芝居」を見ている気分になります。
妻が目が見えなくてもあなたがいい、と言うところでの
気づき、そしてラストの入りの情感のこまやかさが
何度見てもしっとりと、こちらも穏やかな気分になります。
狂言を笑いだけ、と思って見る人にはあれ、っと
拍子抜けかもしれませんが。
(途中、見所からいびきが聞えたのは泣けましたけど)

最後が山本泰太郎師の「朝比奈」
泰太郎師の、と書き、実際朝比奈が語る「和田合戦」
の部分が見せ所(聞かせ所)のはずなのですが、
実際には閻魔大王役の東次郎師の怖さの少なくて
可愛い大王ぶりが目だっていました。

また私は東次郎師のかけていた面がとても珍しく感じました
帰って三省堂版の「狂言ハンドブック」を見たら
東次郎家所蔵「鬼」面として、同じものが掲載されて
いましたがなかなか迫力のある面でした。
武ばった感じのする山本家に合った雰囲気の曲でした。

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