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2005.03.18

「狂言劇場その弐」Bプロを観る

世田谷パブリックシアター

萬斎さんがポストトークでおっしゃってましたが
去年より舞台がさらに客席側にせり出したので
後ろの席でもすごく近く感じます

舞台左右の石風の壁に、扁額のような
縦長の字幕用モニター。
今年は英語字幕だけでなく、謡の古語の
日本語も表示するためでしょうか。

1000円のプログラムのほかに
一公演ごとの出演者一覧のような
単色のチラシが配られたところを見ると
シテ以外の役は固定していないのかも
しれません(去年もそうでした)

舞台は恒例?三方に橋掛、目付け、および
ワキ柱は50センチもない低いもので、「節分」
用にヒイラギの枝が括りつけてある

入場が10分押し、開演も10分押し。

まず囃子方3人による「能楽囃子」に続いて
狂言「節分」

蓬莱山から来た鬼が、人間の女性に思いを寄せ
なんとか気を引こうと必死に舞い謡うが、
結局女性に鬼打ち豆で叩き出される、という
文字にしていしまえば単純なものだし、なにより
シテの萬斎さんが面を掛けっぱなしなので
『つまんないじゃん』と思ってしまうのも仕方ない
ところなのですが、この曲は『釣狐』の稽古曲と
言われるほど、とプログラムにもあったのも
納得と思うほど、シテの舞と謡の独演が
大変そうで、面ごしに萬斎さんの息切れが
聞こえてきました。
女役は高野さん。最初は鬼を怖がるだけの
か弱い女性が、最後には鬼から宝物だけ奪って
たたき出す、という『どっちが鬼?』と思うほどの
変貌ぶり(本性か?)をシレっと見せてました

休憩挟んで『木六駄』
万作さんが最近好んで演じられている曲で
今回は、左の橋掛から牛を追って出て、
右の端掛に入り、どこへ行くかと思ったら
舞台奥の黒い幕がスッと上がって
正面左右いっぱいに6本の柱を持つ
「第四の橋掛」が登場。
上手から下手に牛を追うと、そこで下手の
橋掛の幕に繋がる、という仕掛け。
見えない雪も見えない牛も、温度までも
感じさせる万作さんの所作の確かさがあってこそ
歌舞伎座やフェスティバルホールでも見せた
こうした自在な演出が可能になるのでしょう

主:深田、茶屋:万之介、伯父:石田

私服に着替えた萬斎さんが途中から
2階客席の壁際で舞台を見ていらしたのも
印象的でした。

ポストトーク、ゲストは宮部みゆきさん。
意外な饒舌で司会の方はほぼ出る幕なし。
詳細は別項にて。

上演中はなかったから良かったようなものの
トークの最後の最後で、1階最前列のあたりから
伸びやかな携帯着メロがピロピロピロ。
全く無神経なことです。


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コメント

かのこ様、こんにちは。
相変わらず楽しく拝見しております。
私も17日のBプロ行きました。
節分も木六駄も初見だったのですが、とても楽しく拝見しました。
萬斎さんの息切れ、あんなに丸聞こえでいいのかしら?と思うほどでしたが・笑。
でもお客を喜ばす為頑張ってしまったとトークでおっしゃってましたね。。。宮部さんのうまいフォロー(?)もあったし、まあ気にするとこではないのかもしれませんが。
木六駄はまた見たくなりました。
万作さんってすごいなーと心から感激しました。
雪も牛も何もかも見えた思いでした。
ちゃんとお酒に酔ってましたしね。

能楽堂ではまず味わえない狂言を体験できました。

萬斎さん、2階で舞台見てたのですか!?
今何よりそれにビックリしてます。
2階客席はパニクらなかったのでしょうか・笑
20日のAプロも楽しみです。
かのこ様は行かれますか?

投稿: naomi | 2005.03.18 15:11

naomiさま
コメントありがとうございます。
萬斎さんの息切れは私も初めて
聞いたので、ポストトークでご本人の
コメントを聞くまでは、ややひそかに
「大丈夫なのかしら~」と余計な心配を
していました。

Aプロも楽しみですね!
どちらの曲も演目としては観ているのですが
配役が変わるとどうなるのか楽しみです

投稿: かのこ | 2005.03.18 15:43

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