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2005.04.06

「靖国神社夜桜能」第一夜を観る

yozakura1

今年は桜の咲き具合はちょっと遅めでしたが
雨も降らず、寒くもなく、風も吹かずと
ここでの観能としては最高のコンディションでした

火入れ、舞囃子(「箙」)とあって
狂言『舟渡聟』
 万作師の船頭(舅)
 萬斎師の聟
 万之介師の妻

やはり万作師&萬斎師の親子での
聟舅役は、船中での揺れのシーンであるとか
舅が酒を飲み干しながら、酒樽の
栓をしようとする聟の手を抑えるところとかの
息のあわせ具合がやはり格別な気がします

装束は古い能楽堂の雰囲気に合わせたのか
萬斎師は茶と深緑(?)の七宝繋ぎの
渋い上衣(相変わらず正式名を覚えてないので
曖昧ですが)に、茶の紋入りの狂言袴、
下の着物(熨斗目というのかな)も白と
茶の組み合わせ。
よくホール上演だと、緑に白く鶴柄が染め抜いて
あるものなど、聟入りらしい華やかな物が
多いので、ちょっと意外ではありましたが
何しろ演じられているのが桜に囲まれた野外の
能楽堂、という自然に溢れた場所なので
演者そのものもとてもナチュラルに場に
溶け込んでいたと思います
(もちろん、能とのバランス、ということも
 あるとは思いますが)

休憩を挟んでの能は「葵上 梓之出」
もともとそれほど長くないものを、さらに
数箇所つまんであったので、かなり短い感じ。
有料のイヤホンガイドがかなり理解の助けに
なったのですが、ただ謡やセリフに被って
延々と解説が入るのは、ところどころ邪魔でも
ありました

それにしてもおシテの田崎隆三師、体調がいまひとつ
だったのでしょうか、あるいはマイクの調子が
悪かったのか、ところどころセリフがくぐもって
聞こえず、また全体の動きもなにかキレがないように
感じましたが、気のせいでしょうか?
(そのためか、高野師の間が異常に目立って
 ました)

前方列ではなかったのですが、ちょうど席が
切れ目にあって、舞台を観やすい位置でしたが
夜能には欠かせない松明がちょうどシテ方の顔の位置に
当たってしまったのが残念でした・・・

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コメント

 今年の夜桜能は執心もの三題、生霊とエクソシストと生成、なかなかに凄くてどれも夜桜との相性抜群。さんざん迷いましたが「鉄輪」のかぶりもの見たさに第三夜に行くことにしました。かのこさまは第三夜もお出かけになるのでしょうね。

 親子での「舟渡婿」は息の合わせ具合や落ち着いた印象の装束、迷ったあげくに行かなかったこと後悔しそうです。さぞや桜に映えて美しかったことでしょう。

投稿: 松風 | 2005.04.07 00:00

かのこさま、場に溶け込む渋そうな(?)装束の説明ありがとうございます。桜の下での鑑賞にぴったりの気候でよかったですね。松風さま、かのこさま、「鉄輪」をご覧になったら、また様子を教えてください。楽しみにしています。

投稿: susie | 2005.04.07 22:32

かのこ様こんにちは。日記を拝見させていただきました。夜桜能初日、私も行きました。

舟渡聟、実はDVDでしか見たことがないのですが、この日の萬斎さん聟の装束、個人的には好きでした(地味好み)。雰囲気にとても溶け込んでいるようでした。演出(といっていいのでしょうか)が少し違っていたようで少し驚きました。いきなり聟さんの名乗りで始まった気がするのですが。。。万作さんのお声が少し弱かったように思えて、体調があまりよろしくないというウワサを聞いていただけに心配でした。お二人の舞は息がピッタリで、さすが親子だなーと感心。
葵上は、般若の面が印象的でした。靖国神社と般若、何となく合いますね。。。笑
初めての夜桜能でしたが、あの幻想的な雰囲気に酔いしれてしまいました。日本人に生まれてよかったな~と改めて思います。
それでは、長々と失礼いたしました。

投稿: naomi | 2005.04.08 09:49

naomiさま
コメントありがとうございます
演出短くなっていましたか?
「葵上」もそうですが、夜桜能は
時間の関係でところどころ
<つまむ>のですが、狂言も
そうでしたっけ???(笑)

今年の「夜桜能」3夜とも能が
怨霊シリーズで、それが桜と組み合わせ
られることで、なにやら華やかな不気味さ
が演出されていましたね

またご覧になった感想など
コメントお待ちしています

投稿: かのこ | 2005.04.08 11:04

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