« 内野さん、なんと次はリキッドルームでライブ! | トップページ | 「ダイナース狂言」を観る »

2005.07.31

「野村狂言座」(追加公演)を観る

宝生能楽堂

久しぶりの能楽堂での狂言公演鑑賞。

「舟渡聟」
びっくりしました。これまでこの曲は萬斎さんの聟、
万作さんの舅、万之介さんの姑、という組合せが
多かったのですが、ついに萬斎さんが姑の役をやるように
なったんですね(ちなみに舅は石田さん、聟は高野さん)

石田・高野コンビは丁寧に運んでいましたが
やはり舟の揺れるところとかの息の合い方がもう一息
なのと、全体の動きがまだちょっと大きいかなと
それと高野さんの装束、もうちょっとすっきり着せて
あげてほしい。

逆にやはり上手いなと思ったのが石田さんと萬斎さんの
「聟が来た」「いつ」「今」「どこに」「ここに」
あたりのやり取り。間髪入れずというか、ここが一番
笑えてしまったのは良かったのか悪かったのか。
かなり中身の減った酒樽と鯛の手土産を、姑が
持って見せるところで、いつも以上に鯛側が上に
上がっているように見えたのは(つまり酒樽の中身が
かなり少ないことが推測される)気のせいかな・・?

「菊の花」
万作・万之介コンビによる、語り物。
初見でした
ほとんどが万作さん演じる太郎冠者の独演ですが、
烏とすずめの「親子」話はここに使われているのを知りました。
調べてみるとこの話に出てくる「松原」というところは
昔はかなりアブナイところだったようで、そういう予備知識が
ないとちょっとわかりにくいかもしれません。

ちなみに上演中に地震があり、能楽堂もちょっと揺れましたが
もちろん万作・万之介さん、意にも介さず舞台をお続けになり
ちょっとざわついた見所もすぐに落ち着きました。

休憩を挟んで「鉢叩」
これも初見。
萬斎さん、石田さんはじめ8人が舞台にそろって瓢箪やら
茶筅を挿した箒状のものをパーカッションのように叩きながら
念仏を唱えるところがメイン。なんだか聞いていると
アカペラのようで、いつもの狂言とは一風変わった感じでした。
最後に瓢の神さまとして裕基くんが登場。
かわいらしい朱の装束で、しっかり舞も決まっていました

ところで宝生に久しぶりに足を運んだのですが、
女性用化粧室が若干広くなっていました。
能楽堂は国立など一部を除いて観客に対する
女性客比に全くそぐわない状況なので、こうした
改善は大歓迎です。


|

« 内野さん、なんと次はリキッドルームでライブ! | トップページ | 「ダイナース狂言」を観る »

能&狂言」カテゴリの記事

野村萬斎」カテゴリの記事

コメント

「舟渡婿」での萬斎さんの姑、なんだかしっくり来なくて未だに消化不良気味です。石田さんとの掛け合いの部分など、かのこさんのおっしゃるとおり間合いというか息はぴったりでさすがと思わされるのですが。
どこか冷たい印象があって…。拝見する機会の多い石田さんの女は、ほんわりと暖かく、詞章にならない情のようなものが感じられてどんなに強い事を言っても愛らしさが残るのに。
お姿が花嫁と見まごうばかりに美しいのがかえって仇なのかもと思いましたが、素っ気ないというか味気ないというのか(これでもファンなんですが)。以前「斑女」のアイで女を演じられたときにも素っ気ない印象がだったんです。その時には、まぁそういう役柄だし、まして能のアイだからと納得したんですが。気のせいかししら。

投稿: 松風 | 2005.08.02 12:06

松風様
久しぶりに萬斎さんの公演話、それも
松風さまならでは?の鋭いコメント
ありがとうございます。

確かに萬斎さんの「女」は<わわしい>
というよりも<クールビューティ>系ですね。
まあお立場からシテが多くてなかなか
アドが多い女役をされることがないからかなと
思いますが、「川上」あたりは私は割と
違和感はなかったのですが、これは
役のスタンスによるのかもしれませんね。

投稿: かのこ | 2005.08.02 23:19

お話がすこしずれるかもしれませんが。かのこさまのコメントを読ませて頂いて、狂言の女=<わわしい>女と思うのがそもそも間違いだったように思いました。確かに<クールビューティー>系もありです。

室町時代の女性にもさまざまなタイプがいたはず。役柄の延長線でそうなる場合もあるでしょうし、船頭の連れ合いが物静かであっても何の不思議もないことでした。妙な先入観、差別感があったようです。目からうろこでした。

それに文句を言っておいて何なんですが、萬斎さんの<わわしい>女ってイメージするのがかなり難しい。やはり無いものねだりなのかもしれません。

投稿: 松風 | 2005.08.03 12:20

松風さま
萬斎さんの「わわしい」は、現時点では
確かに想像しづらいかも・・。
やっぱり今のイメージだともうちょっと体格が
ふっくらしていると似合うかな?
確かに萬斎さんの「女」って見た目が
新鮮ってこともありますが、お顔が小さいので、いまどきの「うら若い女性」に見えて
しまう気もしますが(^.^)
普段あまり「女」について考えたことが
なかったのですが、萬斎さんの「女」で
「節分」とか「釣針」とだとどうなるかなあとか
思ったりもしました。

そうそう、世界文化社の新刊、ご覧に
なりましたか?

投稿: かのこ | 2005.08.03 15:09

「節分」と「釣針」とは、両極端。「節分」はまんまで怖くなってしまいそうだし、釣針は…すみません想像できないです。

で、新刊ですが。
ふふっ、ミーハーなので裏表紙の可愛らしいお猿さんに誘われて即購入でした。誰かとおもえば、素直に裕基君といかないところがくすぐられます。

全体に写真がご馳走の本ですね。
諸流かたよらず、年代物からごく最近のお写真までかなり網羅されている印象。ぱらぱらとながめるだけで、狂言の美味しいところつまみ食いした気分になれました。

個人的には「棒縛」と「悪太郎」の写真がお気に入り。曲として観てみたいのは「朝比奈」や「花子」でしょうか。

萬斎さんの女なら「お茶の水」なんて、観てみたくありませんか?

投稿: 松風 | 2005.08.03 23:28

かのこさん、こんにちは。興味深く読ませていただきました。地震があっても意に介さず続ける、すごいことだと思います(震度いくつの時でしたか?)。「鉢叩」、ぜひ見てみたいと思いました。

コメントが松風さんとの対談になっていてこちらもおもしろく読ませていただきました。テレビドラマなどであれば、役者の容姿、持ち味などから配役を決めるであろうのに、狂言では老若男女の役を、主役、脇役を問わず、一人の役者が演じる機会があるというのがおもしろいですね。

「あらすじ~」の本を注文しようか迷っていましたが、買う気になりました。

投稿: susie | 2005.08.04 08:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 内野さん、なんと次はリキッドルームでライブ! | トップページ | 「ダイナース狂言」を観る »