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2005.09.16

「敦<山月記・名人伝>」を観る(3回目)

ポストトーク付き。
2回目のポストトークのゲストは
(というか実際は萬斎さんへのインタビュアーでしたが)
演劇評論家の長谷部浩さんでした

長谷部さんは2回目に見に行った時に客席でお見かけしたので
なんとなく納得でした。

1回目は劇を追うので精一杯、2回目は演技の細部を
確認する感じ、そして今回はこの劇世界を感じて見ていました。

1回目に見た時はやはり「名人伝」のほうがとっつきやすく
楽しかったのですが、次第に「名人伝」の主人公である
天才の紀昌よりも、自分の才能を自分では評価しつつも、
詩人としてもまた役人としても上手く生きることができないと
嘆じつつ、実は己のプライドとか羞恥心とか、自我が
邪魔して<ある一歩>が踏み出せなかったのが原因なのだと
判っているだけにさらに嘆きも深い「山月記」の李徴の
懊悩や逡巡が、凡人である私には身近に感じられ、
「こんな苦労を避けて生きていていいのかなあ」など、
今更なことを考えたりもしました。

ポストトークは、長谷部さん独自の意見、というよりも
「敦」を特集した「SPT2」への萬斎さんの寄稿や、雑誌などの
インタビューに答えた内容について、改めて聞く、という
感じのものでした。
夜が遅かった事もあって、30分弱で質疑応答もなく
バタバタと終了。

しかし前回も感じましたが、ポストトーク前の椅子取りゲームは
殺気立っていました。
しかも今回は休憩前に「自由席にする」も「席はそのままで」も
アナウンスがなかったのも混乱した原因。
私の席の近くにも、当然指定席のままと思って休憩時間席を
外していた人が戻ってきてみると別の人が平然と座っていて
びっくりしていました。
とはいえ、後ろの席でも座っていた人が前に来るのはともかく、
立見までして通っている熱心なファンがいることを考えれば
(それも当然ポストトークを聞きたいがために)
当然席が空けば座りたくなるのも無理はない訳で、その意味でも
劇場側のオペレーションにも問題があったといえるでしょう。

それと「名人伝」で使われ客席に落ちる「鳥」と大きく
書かれた紙(1回につき5枚)を、ポストトークとの休憩の間に
どんどん観客が拾って持ち帰るのには驚きました。
もちろん返せ、と劇場側は言ってはいませんけど。なんかねえ・・・。
ついでに言ってしまうと、止まらないなら薬飲んでくるとか
周囲への迷惑を考慮して来ない、という決断はできなかったのか
なあとか思う程、1幕延々と続いた咳が耳について緊張した舞台に
集中できなかったり。
相変わらず自分も観客の癖に、観客のグチばかり言ってるのも
自己嫌悪ですけど、舞台が良かっただけに尚更でした。

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