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2005.10.08

「萬斎inセルリアンタワー」を観る

手帳を見たら、8月末の名古屋野村家の
三代狂言以来、1ヶ月半ぶりくらいの古典狂言会鑑賞。

これもひさしぶりのセルリアンタワー能楽堂は
萬斎さんも解説でおっしゃっていましたが、少し客席が
リニューアル。前はずっと客席がフラットで狭い割に
観づらい席があったのですが、リニューアルで正面席は
5列目から、その他の席も後ろのほうは段がついて
少し観やすくなっていました。

まず萬斎さんの解説。
前日比叡山で公演をしていた話であるとか、萬斎さんが
披きで「三番叟」を踏んだ能楽堂は今のところここだけ、
来年は開場5周年だというお話と演目解説。

まずは深田・月崎・高野の若手三人
(「若手と言っても年は30代だけど」とは萬斎さん談)
による、『苞山伏』
山伏、山人、使いの者の3人が誰が山人の昼食を
食べたかで揉め、最後は山伏の行力で使いの者が
犯人とわかるが本人はとっとと逃げてしまう、という
「サスペンス劇場」(これも萬斎さん談)もの。
三人三様の個性とバランスで面白い曲。
萬斎さん好みの演劇的なもの、という気がしました。

休憩を挟んで『止動方角』
万作家の『止動方角』というと、月崎さんが馬、というのが
これまでの恒例でしたが、今回は時田さんが初役。
月崎さんに比べると当然若干馬が大きい。
乗り手(萬斎さんの太郎冠者と石田さんの主)との
息の合わせかたが大変だそうで、若干周るあたりは
大変そうでしたが、殊勝に乗り手に合わせる賢い馬でした。

伯父は万之介さんということで、ここで気がつきましたが
今回は万作さんはお休み。

萬斎さんの装束は白地に茶色の子持ち格子の着付けに
黄土の狂言袴、肩衣は初めて見るもので、黄緑?
(鶯色?)に白抜きで萩の花?が描かれ、ところ
どころに赤で四角く縁取りされた黄土地に赤で
描かれた花柄がまるで花札のように散らしてある
というもの。

石田さん、萬斎さんとなれば主と太郎冠者のやりあいが
写実になるのは当然の流れで、特に萬斎さんが気難くて
自分の努力を認めてくれない上司に臍を曲げた
やんちゃな部下ぶりを発揮されていました。

狭い能楽堂なので声も動きも近くに感じられ、若干の
息苦しさはあるものの、萬斎さんの言うところの
「サロン的」な雰囲気の会でした。

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コメント

かのこさん、こんにちは。

レポをありがとうございます。萬斎さんの装束は渋そうながらも華やかさのあるもののようですね。「サロン的」、なんだか良さそうです...

投稿: susie | 2005.10.10 12:55

susieさま
コメントありがとうございます。
装束については専門知識がなくてもっと
適切な表現があるはずなのですが、毎回
恥ずかしい限りです。

ちなみにこの席数なのにどうやらチケット
二重販売してしまったようで、公演が始まって
からちょっと脇正面のあたりで何かもぞもぞ
していたのが気になりました。

投稿: かのこ | 2005.10.10 18:01

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