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2005.11.23

「横浜能」を観る

7月に「野村狂言座」で上演された「鉢叩き」が
能「輪蔵」の替間として演じられるというので
足を運びました。

狂言だけで観たときは、「踊り念仏」の繰り返し
だけで、実は余り面白いと思わなかったのですが
能の仕掛けの中で観ると、能の方では熱心に祈ると
傳大士と二人の童子に火天まで登場して、
「1夜に5000巻の経を読ませよう」と言ってくれるのが
狂言の方はみんなで念仏を唱えていると小さな
福の神がひっそり現れる、という対比だったり
大きな作り物が二つも置かれている中での動きや
謡など、見所も多く、こうした「替間」での上演の
ほうが面白く観られました。

全体で1時間50分くらいの曲でしたが
30分くらいその「鉢叩」が挟まりましたし、
後ツレの火天の大きな動きや、シテと童子の
連れ舞、そして何より見た事もない大きな
作り物「輪蔵」が置かれているだけでも目立つの
ですが、最後には中心の部分が廻ったりもしたので
びっくりしたりで、飽きずに(私の場合は寝ずに、
というのが正確かも)見ることができました。

大鼓の亀井さんがかなりパワフルで(毎度のことですが)
また地謡も力強く、私には良い舞台だったと思います。

それにしてもこの日は見所のマナーにまたも
がっかり。最近では最悪でした。
正面席後方には3人並んで、演能中に平気で
私語をするグループ、さらに後ろのほうにも
声を抑えずに演能中に横の人に話し掛ける
男性の声が何度も聞えてどちらも気が散って参りました。
家でテレビを見ているのは違うのですから、
見ての感想やら「あれはダレ」話をいちいち
リアルタイムにするのは本当にやめて欲しいものです。
たかが90分くらい静かに舞台を見ることもできない
とは思えない立派な大人に見えたのですが。

さらに私のところは椅子の具合が悪かったようで、
二人横の人の凄い貧乏揺すりが直接影響してきて
最初から最後までマグニチュード0.05くらいの
微動の中で能を見る羽目になり、最後のほうは
ちょっとげんなりしていました。

毎回見所はなしばかりで我ながらうんざりですが。


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コメント

かのこ様、こんばんは。
「鉢叩」を目当てに行って参りました。替間形式で能・狂言を見るのは初めてでしたが、一体感があってとても面白く拝見しました。萬斎さんはじめ万作家一同が踊ると本当に狭いな~、ぶつかりそうなどと冷や冷やしながら見ていました。それにしても、8人ズラ~と並んで後ろ向きにもときた場所にぴたっと収まったのにはびっくりしました。
見所のマナーには私もいろいろ思う所があるのですが、今回は幸いにも目立った事件はなく、最後の最後に携帯の着信音があったくらいです。

投稿: さざ波 | 2005.11.24 22:51

さざ波さま
コメントありがとうございます
本当に「せま~~~っ!」って感じでしたよね
脇と脇ツレで3人、囃子方で4人(プラス後見も
1-2名。作り物でぜんぜん見えなかったけど)、
さらに万作さんも後見に出られて、作り物の
中にシテとツレが2人プラス狂言方8人の、
計20人前後があの舞台に、あの作り物と
一緒に一時に舞台上にいた訳ですから
すごいですよねえ(笑)

でも脇正面で見ていた方は、あの輪蔵で
かなり狂言方の動きが見えなくなって
いたのでは?(^^);

ラスト近くの雑音は着信音でしたか!
なんだか囃子方にしても変な音だとは
思ったのですが、逆に後ろのほうの席
だったので舞台上の音と紛れて
余り聞こえませんでしたが・・・
(それにしても宝生と横浜は着信感度が
 むやみに良い能楽堂ですよね。
 おっと、あと大阪の大槻も、ですが)

投稿: かのこ | 2005.11.25 08:15

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