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2006.01.15

「国立能楽堂」定例公演を観る

今年の初能は「邯鄲」。
そして萬斎さん出演の「内沙汰」。
いずれも初見。

各正面の後ろのほうと、GS全部にどこかの
女子校の学生さんが鑑賞会のようで、制服で
見に来ていましたが、かなりの確率でみなさん
舞台「邯鄲」同様に「夢見」状態。
若い年代に能鑑賞の機会を、というのは決して悪いとは
思いませんが、こういうのを見ると別に強制で見せても
好きな人は増えないのでは?と思いますけれどもね
(チケットを買おうと思っても希望の席が買えない
 人間もいる訳ですし・・・)

上演前に馬場さんの解説。
懇切丁寧な解説はありがたいですが、どうして
演者でない解説者さんは狂言のオチまでしゃべり
たがるんでしょうか?
国立能楽堂サイドからそういう注意点は必要じゃない
のか?狂言方の心情も汲むべきだと思うのですが。

まず「内沙汰」
萬斎さんの夫に石田さんの妻。
農民の訴訟に絡んでの話であり、中世において意外に?
妻が強い発言力を持っていたことが判るということですが
見所は「訴訟の稽古」をやる気弱な夫の一人芝居と
わわしい妻の対比。
そこに訴訟相手と妻の関係も絡んでくるので、最後妻に
叩かれて残された夫の捨て台詞は笑いだけでは
済まされない不思議な曲でした。(この最後のセリフが
後列できちんと聞き取れなかったのが残念)

能「邯鄲」
良く「邯鄲の夢」というので言葉は知っていましたが
見るのは初めて。
何より具体的なセットを使わないからこそできる、
変幻自在な空間処理が素晴らしい曲でした。
さらに夢から覚める直前にシテが橋掛かりから走りこんで
脇柱前にある畳屋台に元の眠った姿に倒れこむ
ところは、その直前まで延々と舞っていたことを考えると
すごい集中力と体力だと思います。

金剛流の舞台は余り見る機会がないのですが
(シテ:宇高通成)地謡もすごく揃っていましたし
子方もしっかりしていて、すごくくっきりした舞台だった
ように思いました。


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