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2006.07.03

「狂言ざゞん座」を観る

矢来能楽堂

万作一門の若手4人による研鑚会という位置付けで
普段はアド・小アド中心の高野・深田・月崎・竹山の
4人がシテ、もしくはそれに近い役を演じるという試み。

まず、(既にこれが珍しく)月崎さんが紋付姿で舞台中央で
ご挨拶と解説。
相当緊張されているようで、かなりたどたどしい感じの解説
でしたが、それだけこの日のために稽古を重ねてきたの
だろうなあと想像できました。

まずは「蚊相撲」
高野さんの大名、石田さんの太郎冠者、そして
これは珍しい(と月崎さんも言っていた)万作さんの蚊の精。

高野さんは大名もの初シテだったようですが、「二人大名」
などで大名役はかなり慣れている筈ですし、万作さんの
蚊の精もミニマムな動きと短い鳴き?声(羽音か)で見事に
造形されていて、楽しく拝見。

休憩、素囃子(鞨鼓)を挟んで、次は「節分」
深田さんが鬼、そして萬斎さんが女。
先般の「狂言劇場」で萬斎さんが鬼を演じた時に、萬斎さんの
珍しい息切れを聞いた曲だったので、相当難曲だというのは
予想がついていたのですが、深田さんの鬼は、もう前半、
女の家にたどりついた辺りで既に、肩の動きとそして
物凄い息切れが聞こえてきて、相当大変そうでした。
しかも事前に詞章が印刷されて配られていたので、こちらが
「まだこんなに謡が残っているのか〜」勝手に冷や冷やしながら
拝見することに。
後半の謡の一部と足の運びに若干疲れが見えましたが
「大熱演」でした。

萬斎さんのクールな「女」も相当なもので、深田鬼に比べると
相当華奢に見え、しかも「怖い怖い」と言って逃げ回っておきながら、
ちゃっかり隠れ蓑/笠を巻き上げた途端に豆を撒いて追い払う
という実力行使に出るあたり、本当に鬼に同情してしまいます。

さらに短い休憩を挟んで「棒縛」
太郎冠者に月崎さん、次郎冠者に竹山くん。そして主に
万之介さん。
ここまで知られている曲だと、見所が随分見慣れているので
かえってやりづら買ったのでは?とはいえ、万作一門随一の
「体育会系」月崎さん、見事な太郎冠者振りでした。

見慣れた曲を違う演者が演じると全然見え方が変わるのが
狂言(歌舞伎/能も)の楽しみの一つですが、これはまた
いつものメンバーの中で役柄が違っているので、もうひとつ
面白く拝見しました

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コメント

今日、よいやよいやのファンクラブ向けPartyがあり、
幸運にも当選したのでいってまいりました。

若手メンバーからざざん座での一言があったのでここで
覚えている限りをご報告します。

深田さんは、
「節分」は「こんなはずでは」という思いがあるので、
次回演じるときには身体を作って、リベンジしたい。

高野さんは、
大名ものの名乗りではいつもの名乗り座より1つ前に
出るのですが、今までと違うものですね。緊張してしまって、
頭が真っ白になって名乗りの二言目が出てこなかったです。

月崎さんは、
「棒縛」では、太郎冠者ということで、、、40過ぎているので肩が上がるか心配だった。
アンケートで「解説の声が小さい」とお叱りを受けてしまった。次、チャンスがあればまた直して解説したい。

竹内さんは、
「棒縛」の次郎冠者では、酒を飲んで騒ぐのですが、
実際には酒を飲まないので、次郎冠者の気持ちはぜんぜん
分かりません(笑)!

最後に挨拶で万作さんが、ざざん座では若手はいつもより
少しくは上手だった、とおっしゃってました。

長々と失礼致しました。

投稿: あい♪ | 2006.07.08 23:36

あい♪さま
パーティ、行かなかったので情報
ありがとうございます。
参考になりました。

投稿: かのこ | 2006.07.10 08:15

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