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2006.09.19

「敦」(再演)を観る<3回目+ ポストトーク>

2回目よりさらに少し前の左サイド席。

レベルが低すぎですが、今回は「山月記」を最後まで
寝ないで見られるかが個人的な課題だったのですが、
やっぱり1-2箇所記憶が飛んだ気が。

どうも今回の公演は私には、象徴性と具体性の混ざり具合が
上手く波長が合わなかったのかなという気がします。

ポストトークは去年も登場されていましたが、「音楽方」の
亀井さんと藤原さん。
(司会の松井さん、前日とほっとんど同じ服装だった?)

という訳で、今回の二人のゲストと萬斎さんのトークは主に
「初演との違い」というところが話題に。

萬斎さんによると、初演は随分音に助けられていた部分が
あったのが、今回は「やっと拮抗できたかな」という感じ
なのだとか。

また亀井さんにとっては、普段は決まった音を決まった
とおりに出すのが役目なのが、この作品においては、色々と
イメージを膨らませて音を作り出す事を求められたので、
「(中島敦の)本を読み返して粒(音)を確かめる」という
作業をしたのが、新鮮だったそうで、それは逆に普段の
舞台に今後生かせそうだとのこと。

また、いつもは背後に鏡板があり、前に客と演者を見ているのが
今回は客を背にしているので、(この位置関係は、演者の
動きを見ながら演奏すると言う、演者と奏者のセッション
という部分を重視したためだとか)、凄いプレッシャーが
あったとのこと
(これは初演の時も話していました)
亀井さんは当日昼に能舞台公演での演奏をされてから夜の
「敦」公演出演だったそうですが、「敦」の舞台に比べたら、
能舞台での演奏ポジションは本当に楽だと思われたそうです。

また、大鼓を二張準備していたのは、一張は機織の時の
効果音で「ちょっと間抜けな音」を出して欲しいと萬斎さん
から依頼されたので工夫した物だそう。
(ちなみに「間抜けな音」用の大鼓は、必ず演奏直前に
皮を張った大鼓を火で炙ってパンパンにする作業をわざと
しなかったのだとか)

また藤原さんによると、昨年は5本だった尺八を今年は6本
用意して様々な音色を吹き分けたのだそうです。
(私は2本くらいしか気づいていなかったですが)

すかさず萬斎さんが
「尺八って(長さ)尺八寸だけじゃないんですね?」
と突っ込んでましたが、確かに随分長さにはバリエー
ションがあるそうで、それで音色・音の高低が出るの
だそうです。

どちらにしても擬音で大変だっとのは「名人伝」の豚/人/
馬/鶏あたり。

また亀井さんによれば、初日が開いてからも少しずつ
演出が萬斎さんの提案があって変わっているそうで
(確かに3日に見て9日に見たら、「名人伝」ラストに3日は
なかった敦の写真が降りてくる演出が9日には加わって
いました)
特に休演日に萬斎さんはアイディアを考え付くようなので、
明後日(このポストトークの公演が日曜日で翌日が休演日
のため)はきっとまた何か変更点が萬斎さんから出るかも
知れないが、もう「何でもどうぞ」と言う気分だそうです。

最後に藤原さん、亀井さんそれぞれの今後の活動予定の
ちょっとしたお知らせがあって終了。

正直前日に比べたらかなり興味深く、面白いトークでした。

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