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2006.12.19

今年の「ひとこと言わせて」舞台。

舞台を見に行く時は直感に任せつつ、かなり厳選して
いるつもりなのですが、どうしても肌に合わない舞台、
一言言わせてくれ!と思う舞台、いろいろな理由で
見にこなければ良かったと思う舞台って避けられないん
ですよね・・・

よかった舞台でもちょっとどうよお~というのも含めて
今年の「ひとこと言わせて!」。

思いつくままなので、順序は関係なし。
でも思いつくのが先ってことは、ダメージが大きかった
ってことなんですけどね(苦笑)

※「信長」(1月/新橋演舞場)
  ま、正直横田さんが出ている、それだけのために
  見に行った芝居。期待はしてなかったんですが、
  海老蔵の信長は確かに悪くはなかったけど、
  残念ながら、光秀役の田辺誠一さんがまったく
  海老蔵とバランスが取れず。映像系の役者さんだと
  痛感。秀吉役の甲本さんが上手かったですね

※「アジアの女」(10月/新国立劇場)
  長塚さんの作品がどこが良いのか、あれほど評価される
  理由が私にはわかりづらい作家・演出家なのですが、
  結局フラッと足を運んだこれもやっぱり駄目でした。
  途中までは良かったんですが、伏線なしでいきなり
  社会問題を強引にドラマに引きずり込んだ、その
  違和感が駄目でした。役者さん、特に岩松さん、近藤
  さんはすばらしかった分残念。

※「獅子を飼う」(1月/サンシャイン劇場)
  悪くない筈なんですが、その後NHKで2度も舞台放送が
  あって、なんとかリベンジと思って見たのですが、どうも
  やっぱり駄目でした。つい先日見た、おなじひょうご舞台芸術
  の作品「ブルックリンボーイ」でも思ったのですが、音楽を
  一切廃してセリフ劇に集中する、というのが方針なのかも
  知れませんが、理屈が過ぎたセリフを一部の役者が自分の
  ものにできておわず、全然説得力なし。平さん、三津五郎さんの
  共演は面白かっただけに残念。

※「白夜の女騎士」(6月/シアターコクーン)
  野田作品を蜷川さんが演出。前に二人が同時に演出というのは
  ありましたが、今回は蜷川さんによる大胆な読み直しによる
  新演出、ということで楽しみに行ったんですが、やっぱり
  私には野田さんの飛躍しまくる話はついていけず。
  過剰なまでの説明的な舞台セットも含めて、たくさんのルビと
  山のような注釈のおかげでげんなりしてしまう、翻訳ものの小説
  を読んでいるようで見終わってげっそり。
  蜷川さんによってずいぶんわかりやすくなっていた、のだそうですが
  それでもやっぱり理解できなかった自分にも愕然。

※「あわれ彼女は娼婦」(7月/シアターコクーン)
  三上さんはこういうじっくり見せる芝居よりも弾けまくる芝居が
  似合ってそうでしたが、それでもかなり頑張っていましたし、
  深津さんが何よりきれい。しかし!!その二人とがっちり
  やりあうはずの谷原さんが全然テンポがついてこない。
  セリフを言うので精一杯で、動けばさまになるけれど、今度は
  セリフが聞こえない、というストレス。もっと感情がどかっと
  乗ってこないと残りの二人に立ち向かえないでしょう。
  悪役の参謀役の石田さんもセリフにつかえて迫力4割減。
  もっと小さい劇場で濃密な演出で見たい。もちろん役者を一部
  変更して。

※「オレステス」(9月/シアターコクーン)
  どうもずっと蜷川さんの舞台が出てくるのが申し訳ない気分ですが
  とにかく、度肝を抜く本水の本気雨降りが残念ながら100%観客に
  とってwelcomeな演出だったとは思えませんでした。セリフが
  聞こえづらいのが一番がっかり。ラストの台本とそれに怒りを
  見せる蜷川さんのビラ撒き演出は賛否両論でしたね。
  あと衣装が人によってこれがベストか?と思ったものもあり。

※「NHK能楽鑑賞会<金岡・大納言>他」(国立能楽堂)
  唯一、今年の萬斎さんの舞台でがっかりしたもの。
  装束に鬘、いずれも過剰過ぎでした。 
  同時に上演された茂山家の「二人袴」も演者の姿かたちに美しさが
  感じられず。
  萬斎さんに関しては今年は「釣狐」はもちろん、通常の公演でも
  力の入ったものが多かっただけにこれは瑕疵という感じがしました。

<番外>
今年はチケットの入手に関して、主催者の不手際に遭遇する
ことが多かった年でした。
特に先行で申し込んだのに一般発売前に取れたかどうかの結果の
連絡が来ないというのが一番で、連絡してすぐに回答を得られたのが
ほとんどだったのに、某メジャーリーグのみ、ブログにさんざん
書いたのでいまさら蒸し返しませんが、不手際の一言。
舞台自体は良かっただけに余計に。

そうそう、今月に入って今度は送られてきたチケットの記載の額面が
払い込んだ金額と5000円も違っていてびっくりというのもありました。
すぐにメールで連絡したところ、日曜を挟んで直に返信があり、さらに
すぐに正しい額面が記載されたチケットが、間違った金額の記載された
チケットの返信用封筒とお詫び状と共に送られてくる手際のよさ。
こういう主催者は信用できますね。

とまあ言いたいだけ言いましたが、それでもそれも含めて今年も
たくさんの舞台で楽しませていただきました。
来年はどんな舞台に出会えるか楽しみです(ちっとも懲りてない・・・)

  

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コメント

かのこ様。

うひゃっ!蜷川さんが3本も(>-<)!!!
と一瞬思いましたが、かのこ様の文章をよく読んだら納得!でした(^-^;)
確かに、たしかに・・・といった感じです。

“ワルキューレ”は、『あ・・・そう言えば今年だったっけ・・・』
ぐらいになってしまっていて(汗)
戯曲を読んでも、舞台を観るまではチンプンカンプン。
戯曲→舞台→演劇雑誌での説明
でやっとこ、なるほど~と・・・。
勝村さんが素晴らしかったな~に尽きます。

“あわれ~”の谷原さん。
劇評で『良かった』という方、けっこういるんですよね・・・。
う~む・・・。
(2回目に観た時は、まぁまぁでしたけども。)
こちらの舞台も、バーゲット&ポジオが◎でした♪

“信長”。テレビで観ました。
ふ~ん・・・って感じでしたが、テレビだったから
迫力なども違ったのでしょう。


私は22日の“のだめオーケストラ”で今年の舞台納めです。
私もパンフやらチラシなど見て、一年を振り返ってみます♪


かのこ様。来年もよろしくお願いします♪

投稿: 抹茶みるく | 2006.12.20 13:04

抹茶みるくさま。
コメントありがとうございます。
おっ!「のだめ」ライブですか~
是非是非感想&コメント、お待ちしています
(毎度他力本願ですみません(^^ゞ

投稿: かのこ | 2006.12.20 13:11

かのこ様
私が観たのは蜷川さんの3作品だけですが、『白夜の女騎士』は
蜷川さんもそうとう苦労してたご様子ですね。
松潤が一生懸命頑張っていたのが印象的でしたが、ストーリーは
というとやっぱり把握しきれてないかも。

『オレステス』の竜也クンは、あまり好きになれませんでした(>_<)
衣装かな?ヒゲかな?役柄かな?体型の変化か?
竜也ファン歴も終わりかと思っていたら、『ロープ』で見事にファン熱復活(^^♪

来年の蜷川作品11本が、どっちにどれだけ選ばれるのか、楽しみにしています。
『身毒丸』は国内公演あるんでしょうかね?

投稿: emi | 2006.12.21 02:40

emiさま
そうか、「ロープ」。
見た方が良いだろうなあというのは、シアター
ゴーアーの業というか勘なのですが、どうしても
野田さんとの相性の悪さで二の足を踏んでいます
(何しろ「赤鬼」で寝た人なんで・・・)
「身毒丸」、見たいですが目当てはおそらく
白石さんかも(^^ゞ

投稿: かのこ | 2006.12.21 07:57

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