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2006.12.10

「東西狂言の会」を観る

三鷹市公会堂

萬斎さんの解説に、万作家2番、茂山千作家1番、
さらに遼太くんの小舞がつくおたのしみてんこ盛りの公演。

萬斎さんの解説、今回はなかなか舌のすべりも絶好調で
演目の解説をします、と萬斎さんが言って観客が一斉に
手元に配られたリーフレットを開こうとごそごそ音を立てたら
「私が解説をしますから、(リーフレットを)見なくても大丈夫」とか
遅れてくるお客さんが結構まとまって入ってくるのを見ると
「お、(駅からの)バスが着いたところですかね」とか
会場トークだけでずいぶん盛り上がりました。もちろんしっかり
解説も。

まず遼太くんの小舞「八嶋」
ずいぶん背も伸びてしっかり舞うようになっていましたが
飛び返りのところでちょっとバランスを崩したのが残念。
というか、萬斎さんや万作さんは普通にやっているのが
本当は大変なんだろうな、と想像できました。

「痩松」
万之介さんの腰の引けた山賊ぶりがなんとも絶妙。
「茸」の山伏とか、この手の役では万之介さんののんびりと
とぼけた味わいが本当にぴったりきます。
10月にちょっと休演されていた時期がありましたが、すっかり
復調されたようで安心しました。

「察化」
千作さんが幕から出てきただけで大拍手というのには
ちょっとびっくり。千作家の公演は毎回こうなのでしょうか?
しばらく前に拝見したときは、肩から首のあたりがちょっと
具合が終わるいのかなと思ったのですが、今回は動きは
ちょっと小さくなっていましたが、いや、まだまだ本当に
お元気。
千作さんが動くだけで見所がくすり、一言発すればくすり、
もう目線が動くだけで忍び笑いが起きるほどで、もう場を
コントロールする力は本当に凄いですね。
今、千作さんを拝見できるというのは幸せの一つです。

それにしても確か前に万作家でも同じ曲を見ているはず
なのですが、全然印象が違いました。
それとたまにしか見ないのでえらそうなことは言えませんが
どうも千作家の若手は発声はともかく、舞台での姿勢が
今ひとつピシッとしていないように見えます。万作家の
万事きりっとしたものを見慣れているせいかも知れませんし
今演者さんがみな背が高くなっているからかも知れませんが
どうも装束に皺が多いし、こう立ち姿がきれいに見えない
気が、見るたびにするのですが、単に私が見るときだけの
ことでしょうか????

最後が万作・萬斎共演という豪華な「宗論」
この曲は「武悪」と同じで、演者の組み合わせでずいぶん
印象が違う曲であり、ほとんど二人のやりあいで進行するので
技量の問題が明確に出てしまう曲のように思います。
前に万作さんと他家との共演というのを見て、宗旨の違いと
演じる芸風の違いがあいまってずいぶん面白く拝見したの
ですが、その後はどうも単なる意地悪合戦にしか見えなかったり
宗論のところが全然語りが面白くなく眠ってしまったりと
面白い「宗論」を見ていなかったのですが、今回は萬斎さんが
万作さんと真っ向勝負、万作さんもずいぶん楽しげに「なぶる」
役を演じていらして、面白い「宗論」でした。
最後の向かい合っての謡のところは、やはり親子、見事に左右
対称になっていて、きれいでした。

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コメント

あらまあ、冷たい雨の中、三鷹へようこそ。
って、準地元民の私が遅刻しちゃあダメだ。
(バス待ち時間30分、乗って10分(>_<))

見応えがある、いい会でしたね。
この企画を続けている、ということにも拍手。
・・・おっと「察化」の時の拍手は、私もびっくりしました。
今までの会では記憶ないんですけど・・・。
先日、「道成寺」の鐘入りで拍手が来たのにも
驚きましたが、そういう方向へいくのでしょうか。

投稿: きびだんご | 2006.12.10 10:43

きびだんごさま
三鷹の難点はやっぱり交通機関ですよねえ・・
私は今回は雨の中、結局三鷹駅から全部徒歩で
往復しちゃいました(笑)

投稿: かのこ | 2006.12.11 08:46

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