｢007 カジノロワイヤル」を見る（2回目）

舞台ならいざ知らず、同じ映画を何度も見に行くというのは
私の行動パターンとしては「はまりすぎ」を示すような
ものなのですが、いや、一回目はストーリーについていくのが
精一杯だったので、見終わった時に既にもう一度見ようと
思い立ちました。

映画館は公開からもう1ヶ月半は経っていますが、水曜日と
いうこともあって、女性客を中心にほぼ満席という盛況。

正直、今回の主役交代は批判を受けたようですが、私も含めて
新しいファン層を獲得したと言う部分もきっとあるように思います。

サスペンスアクションですが、絶対にボンドは死なないというのが
また安心材料になっているのも心臓には良い感じ（笑）

しかしきっちり見るとかなり最初の方で上司のMが「傲慢と
自己認識は違うもの」と、結末を暗示させるセリフを吐いているし
判ってみれば、ヴェスパーが銀行の暗証番号をボンドから
教えられた後の苦しげな表情とか、いろいろ見えてきた
ものはあります。
ただし、ヴェスパーが実際にはどこでボンドを裏切ることに
したのか、というのはちょっと判りづらい（英語セリフが聞き取れ
ないので、何か情報を得そこなっているのかも）かなとは
思いましたが、いやいや、判っているのにやっぱりはらはら
どきどきするというのは、ひとえにやはり大きなスクリーンで
見ているというところもあります。

もう一回くらい見に行くかも（ほぼ馬鹿ですね・・・）

で、その合間にまた過去出演作品をチェック。

「永遠のアフリカ」・・キム・ベイジンガー主演で、アフリカに移住した
　　　　　　　　　　　　女性のその後の過酷な人生を描いたもの。
　　　　　　　　　　　　ちょっと「Out of Africa」（メリル・ストリープ主演作）に
　　　　　　　　　　　　近い感じ。どちらも事実を下敷きにした作品だからか。
　　　　　　　　　　　　ダニエル・クレイグは現地の牧場管理人役で、珍しく？
　　　　　　　　　　　　主人公たち一家にとってものすごく頼りになる存在
　　　　　　　　　　　　で、余りに良い人役だったので、かえってびっくり。

「ジャケット」・・・ロッカーを使ったタイムワープの仕掛けと過去と現在の
　　　　　　　　　　繋がり方が良く判らなかったのが痛い。影のきつい映像で
　　　　　　　　　　ダニエル・クレイグの顔がものすごく変わって見えました

「アークエンジェル」・・・3回シリーズのテレビドラマ。この映画では頭は
　　　　　　　　　　　　　　切れるが体力にはあまり自信のなさそうな歴史？学者
　　　　　　　　　　　　　　役。でもスーツ姿とか、女性の扱い方とかはちょっと
　　　　　　　　　　　　　　ボンドに通じるところもあるかも。ほぼ完全なロケだった
　　　　　　　　　　　　　　ようで、迫力のある映像でした。

「テンミニッツオールダー　イデアの森」より
　　　　　　　　　　　　　　有名な映画監督が集まった10分ずつの贅沢な
　　　　　　　　　　　　　　オムニバス映画。ダニエル・クレイグはタイムスリップ
　　　　　　　　　　　　　　する宇宙飛行士役。どうやら本人はたった10分くらいしか
　　　　　　　　　　　　　　経っていない感覚なのに、周囲は彼が旅した距離（○
　　　　　　　　　　　　　　○光年）分年を取ってしまうということになっていて、
　　　　　　　　　　　　　　息子のはずがものすごい年寄りになっていたりという
　　　　　　　　　　　　　　不思議な作品でした。それにしてもこういう作品でも
　　　　　　　　　　　　　　きっちり上半身を見せたりとかするところがダニエル
　　　　　　　　　　　　　　･クレイグ出演作品の不思議なところ（笑）

「愛の悪魔～フランシス･ベーコンの歪んだ肖像」
　　　　　　　　　　　　　　ううむ・・・・。なんともいえません。強烈過ぎ。