「007 カジノロワイヤル」を見る
ネット評もずいぶん良かったのと、新ボンドのダニエル・クレイグの
渋めのビジュアルは結構好きだし、正月くらい荒唐無稽な
アクション映画も良いかなと出かける。
映画館は結構な混雑で、特に年配の男性客が多く、007シリーズの
根強い人気を改めて認識しました。
まずとにかくタイトルバックの映像が凄い。
タイトルにあわせて全部がトランプのマークや柄が多用される
アニメーションはすばらしかったです。
そして肝心の内容は、コネリーが演じていた頃の近未来を思わせる
飛び道具もうそっぽいCGもなく、とにかく日本の刑事ドラマじゃ
ないですが、「そこをどうして君は走るかね!相手は車だ、車か
飛行機で追えよ!」と突っ込みたくほど新ボンド、走る。
呆れるほどのアクション、挙句毒殺されそうになったり、リンチは
受けるわ、スパイもの、というよりも「MI」みたいなスーパーアクション
ものになっていました。
ボンド・ガールもこれまでのお色気系ではなく、知的な美女。
(エヴァ・グリーン演じるヴェスパー)
ボンドもかなり真剣に愛情を注ぐというのもこれまでにない
設定。途中、初めて殺人をしてしまったヴェスパーが、
「マクベス」夫人よろしく「血が指から落ちない」とシャワーの
下で泣いているのを、服を着たままのボンドが横に座って
慰める、というシーンはかなりきます(笑)
ストーリーはタイトルにあるカジノでの勝負で終わるかと
思いきや、さらに最後に水の都・ヴェネチアを舞台に
もう一波乱来るところがミソで、久しぶりに2時間半近くの
長尺映画でしたが、十分楽しめました。確かに嘘つけ~とか
そこまでやらなくても~と思うところはいくつもありましたが、
何より予感どおり、ダニエル・クレイグは見事にボンドにはま
っていて、全部帳消し。いや、お見事でした。
そうそう、上司・M役のジュディ・デンチもかっこよかったです
そうそう、ラスト近くで出てくるホワイトが殺される家ですが、
湖?に突き出た立方体をいくつも集めたような面白い形の
もので、どこかで見たことがあるなあと思ったら、ちょっと前に
見に行った「エッシャー展」でエッシャーがイタリア滞在中に
作成した家を描いた作品にそっくりでした(これは余談)
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