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2007.01.22

相変わらずダニエル・クレイグ関連DVD鑑賞は続行中。

幸いなことに?萬斎さんは「陰陽師」2作と「乱」、筧さんも
おおむね「踊る」シリーズをチェックすれば映画は済んだの
ですが、このところはまりまくりのダニエル・クレイグは、
前にも書いたとおり、アート系からハリウッドの大作まで
幅広く出ているので、チェックが結構大変です
(何しろにわかファンなのでなおさら・・・)
ありがたいことに近くのTSUTAYAが巨大店舗のおかげで
だいたいのDVDの在庫があるので、大助かり。
勢いついて見ている状態です。

★「愛の悪魔~フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」
先日は途中までで放棄していました。
これは上の分類だと明らかにアート系映画で、強烈さを我慢
してなんとか見終わりましたが、いや、疲れました。
あれでベイコン役者がもうちょっとビジュアル良ければなん
ですが(でも本人には似ているらしいし、演じている役者
さんもサーの称号をお持ちになる名優さんなんだとかで・・)
どうもこうも・・・でした。
でも一番面白かったのは特典映像で(「レイヤーケーキ」も同様)、
この作品がカンヌに出品された時に撮影されたインタビューの中で、
監督がダニエルのことを「いいキャストだった。今の若手の俳優は
映画に出すぎるんだ。ダニエルはきっとビッグスターになるよ。
と言っているのが、おおっ、将来を予言してる、とほくそえんで
しまいました。ただし、監督はさらに続けて
そして出たくもない映画にいやというほど出るようになるんだ」と
また結構きついことも言ってましたけどね・・・

で、次
★「ホテル・スプレンディット」
この映画、確か予告編をどこかの映画館で見た記憶があったのを
冒頭のシーンを見て思い出しました。でもその時も今回パッケージを
手にした時も実はもっとホラーな映画なのかと思っていたのですが、
予想外?に(というか、正直言うと出来すぎだったりするのですが)
ハートウオーミングな映画で、これはちょっと話が描こうとするものと
映されている映像のホラー度のギャップが大きすぎる気がして
なりません。(つまり損している、ということ)
ひょっとするとヨーロッパを(全く)知らない私には判らない、何かが
「ホテルスプレンディット」(オリジナルの予告編では「ホテル
スプレンディール」って呼んでいた気がしますが)という言葉とかあの
立地とかに意味があるのかも。

ダニエルくん(くんずけもどうかなと思いますが、かなり可愛いキャラ
なので)最初はぶっきらぼうな表情なのが、どんどん血が通い
感情が芽生えてくるという役どころで、映画の観客も一番思い入れが
しやすい役。まあ、お約束の肉体美のひけらかしがやっぱりあった
のには苦笑しましたが、映画全体の息苦しさに目をつぶれば、
「カジノ・ロワイヤル」の次くらいに、安心して見ていられる映画
(ダニエルを見る、という意味で)でした。

ところでこの映画の描く「おいしい食事が心を開かせる」という話って
遥か昔ですが私がアート系映画でもっとも思い入れが強かった
「バベットの晩餐会」と似ている気がします。

あの映画には原作の翻訳があって、確か翻訳を担当したのが
岸田今日子さんだったはず。
シネセゾンで見たのも覚えていて、しかも原作者のアイザック・
ディネーセンの自伝的映画が、メリル・ストリープ主演ロバート・
レッドフォード共演の「アフリカの日々」(原題:Out of Arfica)。
→<ただし、公開時には泣けるようなべたタイトル「愛と哀しみの
果て」なんぞになっていてがっくり>で、当時憂いを帯びた
絶世の美女を演じさせたら最高だったメリルだけがよかった

ついこの間見た「永遠のアフリカ」も似たような感じでしたけど
やっぱりヨーロッパ人にとってのアフリカってちょっとアジアの
人間にはわかりづらいのかもと両方見てなんとなく納得しました。

随分話がそれましたが、ともあれ、「ホテル・スプレンディット」
は切った張ったがないし、ダニエルの演じる役が常識がある方
だし、かなり入手困難らしいですが、ちょっと本気で探そうかと
思いつつあります。


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