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2007.02.07

新作舞台の評でそれはあり?

歌舞伎やシェイクスピア、あるいは再演を繰り返しているミュー
ジカルの類については私は新演出はともかく、粗筋や結末を明ら
かにすることにさほどの抵抗も反対もしませんが、上演中の新作の
芝居で、おそらくは肝になるであろう、結末や「実は」的種明かし
部分を、ネットならまだしも新聞評があっさり書いてしまうなのは
どうなのでしょう?

その芝居は井上ひさしさん作で、2回の初日延期で話題?になった
「わたしは誰でしょう」(22日まで)、そしておそらくは芝居の間、
観客がその種明かしのプロセスを楽しみながら見るだろう、自分が
誰かと言う記憶をなくしていた男(川平慈英)の正体が、7日の
讀賣新聞夕刊(東京本社版)にあっさり書かれていたのです。

実際の初日から半月以上経っているとは言え、まだ見ていない
人間もいる訳で、確かに予備知識的に事前に劇評を読むのだから
そこにネタばらしが入っていても仕方ないと言うのも一理かも
知れませんが、この種明かしを書かない事には劇評として成り立た
ない文章とは私には思われず、楽しみを一つ奪われたようで
正直がっかりしました。

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