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2007.03.25

「レオナルド・ダ・ヴィンチ~天才の実像」展

「受胎告知」が来るというのなら、どう考えても国立西洋
美術館だろうと思っていたのに、なんで東京国立博物館
なんだろうと思ったら、このイベントはタイトルどおり、
ダ・ヴィンチのさまざまな側面、つまり、科学者であり、
軍事技術者であり、という多面的な才能についての
展示で、もうそのあたりについては完全に博物館の領域で、
「受胎告知」はあくまでその才能の発露の一つである
という扱いなのでした。

展示の仕方もかなり特殊で、「受胎告知」は本館の1階の
特別エリアで、1部屋に1点のみの展示、入場には入り口で
金属探知機検査と手荷物検査をして入る物々しさ、その他の
展示は隣の平成館でという風になっていました。

とりあえず「日曜美術館」「美の巨人たち」あたりで特集
しないうちに行かないと混むので、雨の中、でかけましたが
雨でも行く人は関係ないようで、開館直後で既に入場20分
待ち、どうなるやらと思ったらまあ普通に見られましたが
昼過ぎに入り口を通ったら、待ち時間0で入れていて、
ちょっとがっくり(笑)

ま、そんな訳で気合を入れて見に行った「受胎告知」ですが、
確かに凄くヴィヴィットで不思議な構図が目を引く作品でしたが
歴史的な意味を除けば、正直、まあ普通の絵の一つかもなんて
思ったりもしました。
もちろん、これが400年も前のダ・ヴィンチ20代の作品であり
そこここにその後の彼の作品群に見られる特徴の端緒が
見られるという面白さ、そして完成度の高さは凄かったとは
思いましたが・・・

それよりも巨大なブロンズ像作成プロジェクトとか、身体の
黄金比の考察、独自の連続模様の考案に、果ては人間の
老化、動脈硬化についてまで、既に考察していたというあたりなど
本当にびっくり。

左手による鏡文字での筆記、もちろん「ダ・ヴィンチ・コード」で
話題になった「最後の晩餐」のコーナーもあって、それぞれの
登場人物の性格とポーズの関連、ユダやシモンなど4人は
絵を元にした石膏の頭部模型まであったりして、実によく
作られた模型と映像資料によって、天才の頭の中をちょっとだけ
おすそ分けいただいたという感じがしました。

春休みということで、親子連れや若い学生さんたちもいましたが
これは確かに単なる美術好きというよりも、科学などに興味がある
人たちが見てもかなり面白いのではと思いました。

しかし、現在の考え方からすると、ダ・ヴィンチは実に素直に
疑うことなく、総ての物(カタチや構造、果ては人間の感情まで)
に一定のルールがあって、それで説明がつくと思っているという
のが、ちょっと無理では?なんて思ったりもしますが、ともあれ
今に比べて技術的、科学的発見が決して多くなかったあの時期に
あれだけの理論を構築していたという事はとにかく凄い人だった
と驚きました。

まだ開催日程前半ということもあって、会場整理のスタッフの
もたつきとか、動線上の問題、音声ガイドの番号の掲出位置が
判りづらいとかいくつか改善必要な点も感じましたが、ま徐々に
改善されることでしょう(どんどん混んで来ると思いますから
必要に迫られるはず・・・)

開催は6/17まで

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コメント

初めまして。
先日平日に見て参りましたが、展覧会の性格上じっくり見たい展示物が多いのに、
混雑がひどく閉口しました。

>しかし、現在の考え方からすると、ダ・ヴィンチは実に素直に
 疑うことなく、総ての物(中略)に一定のルールがあって、
 それで説明がつくと思っているというのが、ちょっと無理では?
 なんて思ったりもしますが、(中略)あの時期にあれだけの理論を
 構築していたという事はとにかく凄い人だったと驚きました。

この段落の感想には同感です。

率直な感想が述べられている記事で参考になりましたので、
TBさせていただきますね。

投稿: Hanako | 2007.04.07 10:24

Hanakoさま
コメントありがとうございます。
やはり平日でも混雑しはじめましたか・・・
GWあたりがピークになりそうですね。
また何か感想、ご意見などあればお待ちしております

投稿: かのこ | 2007.04.08 08:41

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