« 「ハゲタカ」再放送日程。 | トップページ | 萬斎さん、蜷川さんの来年の海外公演 »

2007.05.16

「愛宕山古典芸能祭2007」を観る

無料ながら(さすが天下の公共放送)ハガキによる抽選制で当日入場
指定券と交換と言うシステムでどうやって席が決まるのかと思いながら
でかけたのですが、引換受付で係員がいくつかの指定券の束から
激しく無作為に、つまり適当にチケットを渡すと言う実にアバウトなやり方
だったのでびっくり。
この席チケット配布方法で前方に座るというのは、余程の運かあるいは
前方は関係者席だったのかしら・・?

しかも立見も出る盛況でしたが、フラットな場所(平らな博物館前広場の
特設会場)に客席を配置しているので、後方席なら(当然思いっきり
後方席でしたが)左側に作られた冊ぞいの前方で立見している方が
余程見える気がします。

とりあえず天気は良好。野外能にはもってこいの、風の弱い夜でした。

演目は「彦市ばなし」と「一角仙人」。
前に書いたとおりまっ平な客席なので、後方席からは分かってないと
「彦市」お約束の笑いどころ「クジラの筒切り」や「泳法」を見逃して
しまうのが難点でしたが、なかなか面白い公演でした。

「彦市」は何度か見ていますが、能舞台形式のは初めてでしたし、
何より万作さんの「殿さん」は初見でした。
(いつもは石田さん。あとの配役はいつもどおりで萬斎さんの彦市に
月崎さんの天狗の子)

舞台は短い橋掛が本舞台に直角に付いた形で、正面には壁も幕もなく
自然の竹林を借景にした珍しい形でした
(直後に能があるので柱は有り)

能舞台版は、舞台だと彦市が「困った〜困った」と蓑をして入り、
すぐ蓑を外して出てくるのが、後見座に直るだけだったり、何より
これまで見た劇場バージョンでは見たことがない、彦市と天狗の子の
追いつ追われつを殿さんが謡で囃して入ると言うラストなどが目新しく
感じました。

何より凄いと思ったのは、面をかけて起こる音量の変化や、野外で
やると起こりがちなハウリングや鑑賞に妨げになる余計なノイズ、
適正でない音量(大きすぎるor小さすぎる)など、仮設会場だといろいろ
トラブルがあるのが、さすがに天下の公共放送が主催だけあって、
そのあたりは完璧だった事かも。

ラスト近くでちょっと天狗の子の動きとセリフが詰まったところが
ありましたが、全体には安心して見られました。

「一角仙人」は初見。
歌舞伎でお馴染みの「鳴神」のオリジナルだと気付いたのは終わり近く
でしたが、やはり能だけあって表現が上品でした。

|

« 「ハゲタカ」再放送日程。 | トップページ | 萬斎さん、蜷川さんの来年の海外公演 »

能&狂言」カテゴリの記事

野村萬斎」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「ハゲタカ」再放送日程。 | トップページ | 萬斎さん、蜷川さんの来年の海外公演 »