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2007.05.04

美術展あれこれ(3)「モネ展」

近くの東京ミッドタウンが開業したばかりということもあるので
この時期に行くのはどうかなと思ったのですが、行ってみたら
意外に大丈夫でした(まあ、連休の合間の平日の夕方おそく
だったのが幸いしたのかも)

しかしとにかく建物が目を引きます。
内部の円錐をひっくり返した形の一番上のところにカフェとレストランを
設置したロビーとかまあびっくりはいろいろですが、しかし何も美術館の
ロビーの広い空間のカフェで、カレーを出すのはどうよ。
においが薄いながらも建物に広くいきわたっていて実に不愉快。
別にカレーが嫌いってわけではありませんが、美術館の入り口なら
かぐわしく匂って良いのはコーヒーくらいまでで、よりによって一番
匂いが明らかにわかるカレーを出すのはどうなんでしょうかねえ・・・

「モネ展」は大回顧展と銘打っただけのことはあって、
若いころから晩年までのモネの画業を傾向でゆるく区切って
その代表作をわかりやすく展示し、さらにその脇に影響を受けた
美術家たちの作品も併せて展示というスタイル
(私は現代美術に全く素養がないので、何が関連してるのかすら
理解できませんでしたけど。だったら<リズム>のコーナーに
浮世絵の作品を並べた方が余程参考になる気がしましたが)

先日三谷さんの芝居「絆」にも登場した印象派の画家たちとの
交流もあったモネなので、先月まで開催されていた「オルセー美術館展」
に出展されていた作品と類似の構図のもの(「ルーアン大聖堂」)や
ジヴェルニーやアルジャントゥイユなど彼らと共通の場所の絵もあって
面白い比較ができました。
せっかくなら描かれた地方の関係の地図を展示するとかあると
さらに面白かったとは思うのですが。

一番最後のコーナーにモネと関係のあった日本人という展示があった
のはなかなかユニークでした。
いつもは国立西洋の平常展示でおみかけする「船遊び」がどーんと展示
されていたとおり、日本には松方コレクションのおかげでモネの作品が
非常に多くある、そのコレクションや人脈を形成した様子が判るように
なっていたのは良かったです。

出たところに絵葉書やパンフレットと一緒に、協賛企業と名乗るメーカーが
「モネ展」特別製品としてかで、定期入れとか鞄、傘、なぜかル・クルーゼの
鍋(笑)、マカロンに時計と全くなんなんだか、突然お土産物屋状態で
ちょっとあきれました。
センスがいいなと思ったのはキタムラの携帯ストラップと、明治製菓の
パレット型のケースに入ったマーブルチョコレートくらいでしょうか。

おっと、これについては、くりおねさまの「くりおね あくえりあむ」
ずっと詳しくて好意的な情報が出ていますので、そちらを読まれた方が
よさそうです

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コメント

かのこさま、こんにちは。
マカロンに釣られた(笑)くりおねです。いやあ、マカロン&アンジェリーナが好きなもので。
ご紹介いただきありがとうございました。小心者なので、自分のブログでは悪いことは極力書かずにいますが、かのこさまのおっしゃる「土産物屋状態」というのはまったくその通りですね。ちょっと悪のりでは?と思うものもなくもなく。

展示そのものは全体のバランスがよく、モネの生涯をたどって作品をとらえることができて面白く感じました。これでもっと人が少なければ・・・というのは東京の展覧会では無理な望みなんでしょうね。

投稿: くりおね | 2007.05.04 12:07

かのこさま

充実のGWを過ごされたようで、うらやましく存じます。

さて、トラックバックがあれば、自分で記事を書いてリンクせよという内容なのですが、

>ロビーの広い空間のカフェで、カレーを出すのはどうよ。
>においが薄いながらも建物に広くいきわたっていて実に不愉快。

に関連して、昔話をひとつ。

平成14年に閉館した旧長崎県立美術館は、食堂が併置してあったのですが、そこからいつも公的機関附属食堂独特のカレーの匂いが流れ、美術館全体に染みついていました。

子どものころから通っていたので、あのカレーの匂いを嗅ぐと美術館に来たという気分が高まったものです。

まあ、建物が古かったので、調理場の排気システムが変だったのでしょうが、新しい建物ではそのあたりなんとかして欲しいですね。

投稿: Iwademo | 2007.05.05 05:12

くりおねさま
いや、私も十分パレット型チョコとキタムラの
懐かしやビニール手提に心動かされたクチでございます(^^)/
ま、国立で色々と予算の御都合などあったんでしょうから
(だったらもうちょっと建物のデザイン予算減らしたら
 どうだったんですか、なんてまたも暴言)
協賛も悪くはありませんが、パンフレットも呼び込みで
売っていたのはさらに品がなかったかもなあ・・・
いや、展覧会自体はおっしゃる通り久々に「大回顧展」に
ふさわしい年代順に均等に作品が揃えられた、実に教科書的な
優れたものだったと思います。
客の多さに気合いを入れすぎたのか冷房が結構きつかったのは
困りましたけど・・・

投稿: かのこ | 2007.05.05 23:21

Iwademoさま
いや、場所の匂いと記憶というのは分かち難い
ものがありますね、確かに。
でもせめてハーブティの匂いとかかぐわしいコーヒー
だったら許せるんですが、一応高尚な気分になった
後に、学食と同じような安手のカレーの匂いは・・
一応六本木だし。名所なんですからね。
天井が広いからひょっとすると吹き抜けの上の方が
より匂いがきつかったかも。。。(笑)

投稿: かのこ | 2007.05.05 23:24

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