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2007.05.11

「能楽現在形~第三回」を観る

宝生能楽堂

これまで2回、すごい3人が組んだという話は聞いていたものの、
どこに申し込めば良いのか、主催の「橋の会」というところの連絡先が
さっぱり判らなくて見逃したのですが、今回やっと某囃子方さんの
サイトに情報が出て連絡が取れ、初めてチケットを買うことができました。

舞囃子「忠度」のあと、まず狂言「水汲」。
萬斎さんの新発意、高野さんの女。
やり方によっては狂言には珍しく艶めかしくなる曲ですが、万作家の
場合は、舞と謡のやりとりを楽しむという上品な(最後はいつもの
狂言らしいオチになりますが)もの。
一回前に見たことがありますが、あまりかからない曲のような気がします。
とにかく二人で延々と謡い舞うのをじっくり楽しめる曲でした。

休憩をはさんで能「融」

体調が悪かったりあれこれあって、久しぶりにじっくり能を拝見した
感じがしました。つくづく思ったのは、やはりなにより大鼓方の広忠さん、
笛の幸弘さん(そして萬斎さんの)会ですから、当然囃子方が気合満々。
シテ方も大変です。
さらに10分以上語る萬斎さんのアイがあるんですからね。

これを見ながら思いついたのは、スカパラダイスオーケストラ。
スカパラって一時期「うたものシリーズ」として、奥田民生とか
オリジナルラブとかをボーカリストに招いて、「美しく燃える森」などの
大ヒットを飛ばしましたが、この能楽現在形も普段は脇を固める
幸弘さん、広忠さん、そして萬斎さんがユニットを組んで固定、ここに
シテ方を招くというスタイル。
こういうのもいつもと違う緊張感があって面白いですよね。

しかし、最近企画ものの公演というと、能楽堂以外の意外な場所、
オペラハウスや野外の特設会場でのものが多いのですが、そうすると
どうしてもそういった趣向にばかり目が行ってしまうので、大胆な
企画こそ能楽堂で行うことで、特殊性やその狙いが明確になるような
気がしました。

そういえば近くにいらした年配の方がずっと本か何かを入れたビニールの
袋を手元に持って見ていて、そのちゃりちゃり言う音がものすごく
気になりました。
普段に比べてなおさら静かに緊張した見所だっただけになおさら
音が気になったというのもありますが。

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