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2007.07.04

「国盗人」を観る(4)白石加代子さんポストトーク付き。

客席に永井さんやら、なんと小田島先生をお見かけする。

「休演明けは変更が多いらしい」と書いたのが当たったのか、客席
開場が10分近く遅れました。

確かにライティングや細かい進行、いくつかの演出に手が加えられて
いて(特に気になっていた2幕冒頭の客席を巻き込むところでのセリフの
タイミング、そして幕切れの直前の太郎冠者の動き方など)やっぱり、そして
なるほど~さすが!と思いましたが、その演出に注力されていたせいなのか、
あるいは無駄に回数を見て慣れてしまった私の単なる思いこみなのかも
しれませんが、日曜日に会員向けで拝見した公演に比べると、主演俳優さま、
若干お疲れかしらと思うところがいくつか。
前半の王の死のあたりから一幕妙にテンポが微妙でしたし、他の役者
さんの細かいセリフミスもあったり、全体にちょっと日曜日の公演のような
ぐぐっとくる求心力を感じられませんでした。また例の歌謡ショーの
ところも弾けかたがもう一息ではなかったでしょうか?
(また厳しく書きすぎ、とご批判を受けそうですね・・・)

逆に二幕の、母親に見放された孤独を感じながらの(照明がおみごと!!)
独白はこれまでで一番ぐっときました。
また前回は「選んだのはあなた方だ」と選挙制度を皮肉る感じのセリフが
面白く感じましたが、今回は数日前のイギリスのテロのニュースの
影響でしょうか、最後の方の「武器を持った以上、良心だの正義(法律?)
だのとほざくなよ」というあたりが、戦争の本質を衝いていて印象的でした。

ポストトークは河合さんと白石さん。
さすがに白石さんゲストですから、時間オーバーなしできっちり20分。
おもに4役を受けての感想、特に杏と政子の演じる上のお話などでした。
パブリックシアター制作の奥山さんという女性の方が進行でしたが、今やもう
河合先生がまるで萬斎さんのスポークスマン兼世田谷パブリックシアター
専属MC状態でご自分でしゃべり、ご自分で仕切っていらっしゃいました。

そうそう、杏の最初のセリフは、実は「ハムレット」のオフィーリアが
狂気を装うハムレットを嘆くシーンの物を意図して転用しているのだ
そうです。帰宅して、河合版「新訳ハムレット」を読み返してみたら確かに。
(第三幕一場。103ページ)

また見直して補足します。

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