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2008.01.17

「野村狂言座」を観る

宝生能楽堂。
去年の最後が12月でしたから、なんか直ぐ直ぐな感じですが、前回は
地謡だけだった萬斎さんが、今回は「越後聟」で橋掛いっぱいの水車に
倒立にと、さらに東京の「釣狐」では見せてくださらなかった「欄干越え」
まで!アクロバティックたっぷりの見事な身体能力を見せて下さいました。

それに後半の、挿した金扇二枚で獅子の口を、頭頂に牡丹をあしらった
赤い布で獅子頭を模した姿での獅子舞は、目だけが出ている姿から見事に
「鞍馬天狗」を連想しちゃいました
(確か天狗に従う杉作は角兵衛獅子を舞うのではなかったかしら…)

また勾当でご出演の万作さんの小舞「海道下り」は美しく、謡はしっとり、
平曲のパロディという「平家」もじっくり聞かせて下さり、身体能力の萬斎
さん、謡の万作さんと一曲で何曲か分見た気がする贅沢な時間でした。

その前の「歌争」は負けず嫌いの大人気ない二人の掛け合いが面白く
(但し、曲の肝ですから、和歌の部分はスラスラとお願いします)、また
万之介さんの太郎冠者が予測通り絶妙過ぎる「咲嘩」は、後半になると
万之介さんが、扇に手をかけただけ、首をもたげただけで笑えて
しまいました。
しかし前にもこの曲を見ながら思いましたが実は鬱陶しい咲嘩を退散させる
には、この太郎冠者のやり方(本人は意識してないけど)がベストだと思え
ます。

今回は本当に見どころいっぱい、充実した公演でした。
映像を保存版にしておきたいくらいです。

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コメント

かのこ様

同じ公演を拝見しておりました~。
先に観ていた友人に「生天狗が出る!」とは聞いていましたが、
観客はみんな鞍馬天狗を想像したでしょう(笑)
あの側転のスピードにはおののきますね。
万作さん萬斎さんの静と動の対比が鮮やかで、素晴らしい公演でした。
私はまだNHKの天狗をみてないので楽しみです~。

投稿: ももぞー | 2008.01.18 19:04

ももぞーさま
「越後聟」は前にも見ているのですが、あそこまで
迫力満点ではなかったような。
しかし席がそうだったので、あの倒立前、かなり
手の位置とかバランスとかを瞬時に微調整していた
萬斎さんの様子がすごかったです。
水車は前に「夜桜能」の「鍋八撥」で拝見しましたが
やはり間近で見ると違いますね~

投稿: かのこ | 2008.01.19 10:27

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