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2008.01.30

「まちがいの狂言」を観る

神奈川県立青少年センター。
隣の能楽堂には何度も伺ってましたが、青少年センターは初めて。
外観は随分貫禄出てますが、中はリニューアルしたようで、非常に見やすく
きれいなホールでした。

ホール入口にお約束のたんぽぽ柄暖簾が下がり、25分前くらいから、あち
こちに懐かしい「ややこし隊」出没。
前の公演から随分経ちますのに、間ずっと「にほんご〜」でバリエーションを
拝見していたせいか、久しぶりと言う感じがしなくて、却って不思議。
さらについ先日「新宿狂言」で囃しはお稽古したお客さんが多かったからか、
手拍子が良く揃っていたような…

今回はこの劇場の舞台装置の高さか何か制約があったのか、あるいは
今回の海外公演の劇場のスペースに合わせた変更なのか判りませんが、
「タイタニック」をやる(笑)上層のバルコニー部分がなくて、真ん中の幕を
取付部分ごとその時だけ下げてバルコニーに見立ててましたが、やはり
動きに制約があって若干迫力に欠けたかも。
(さすがにもうやらないかと思った「タイタニック」、結局やりましたが、今や
 あのポーズが何かピンとこない観客もいそうでした。私の隣の人は
 終わってから一緒に来ていた人に教えてもらってました)

また舞台に余り奥行がないようで、幕内から照らし返す照明がガバッと幕を
開けたら丸見えと言うのもちょっと残念でしたね。

とは言うものの、やはりたった95分であの「ややこしい」仕掛けの沙翁の
芝居を要素をほとんど削らずにやってしまう手腕は、改めて見事と言うしか
ありません。
(主な登場人物で削ってるのは「茶屋の女」くらい)
特に今回は公演の間に、蜷川さん演出の「〜喜劇」もたっぷり拝見してる
ので、セリフや演出の相違、工夫がよりはっきり判って非常に面白かったです。
やはりこうして比べても、面と出入口、面の紐の色で違えると言うルールを
作っている事で、双子をきちんと、それもそっくりに(当たり前、人間は
一人だし、揃って出てくるラストは二人共揃いの面ですから)見せられる
と言うのは狂言版の最大の強みだと痛感しました。

にしてもほぼ全員出ずっぱり、主役二人は一人二役ですから更にほぼ動き
っ放しの喋りっ放し。
それも日常やっている狂言の演目ならともかく、久しぶりに上演する演目、
しかもくるくる動きまわり、出入口は間違えられないし、セリフは多いのに
演者さんみな本当に素晴らしいです。

演出はほぼ変わってなかったですが、門を挟んでのやりとり後半のお力の
動き、バルコニーでの石之介の口説きのあとの太郎冠者の絡み方が少し
違っていたような。
今回領主は再演に続いて遼太くんでしたが、凛々しい若領主ぶりでした。

久しぶり、場所も違うしやる方も違うので、幕の動かし方や道具の準備など
少しパタパタしてる部分もありましたが(客席から台本が見えたり)、やはり
理屈抜きで楽しめる作品でした。

でもまたこれを覚えている間に、蜷川さんのを見ると面白い筈。
帰ったら早速DVD引っ張り出します。

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コメント

かのこ様

仕事の都合でどーしてもどーしても行けませんでした…
私を舞台に誘った記念すべき作品だったので、羨ましいやら悔しいやらです(^^;)
完成度の高い作品ですので、アメリカでもきっと好評なことでしょう。
別項のドラマ喜多さんの件ですが、脱落もしょうがないでしょう(笑)連続モノは難しいですね。
再放送はどうでしょうね~。
数字的に11回できるのかどうか、それが心配です(--;)

投稿: ももぞー | 2008.01.31 18:02

ももぞーさま
おいでになれなかったのですね、残念。
でもさすがにあのスピードで走りまわるのは
みんなもう大変そうでした(^^ゞ
あのコンパクトさが魅力でもあるんですけどね~

投稿: かのこ | 2008.02.02 00:46

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