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2008.01.25

「新春名作狂言の会」を観る

文京シビックセンター。
恒例のトークは、例年の二人の掛け合い小舞が茂山家の代表が茂さんと
なった関係か今年はなしで、前半は茂さんによる、茂山家の正月話、
(だいたい正月から働くは話は毎年聞くけど。)萬斎さんが途中で加わって、
茂さんが萬斎さんに、春に初舞台を踏むお子さんの指導の仕方を聞くのを
軸にしたトーク、それから茂さんが茂山家の演目「貰聟」の解説をして、
その支度にと幕に入って、あとは萬斎さんの「六地蔵」解説と言う流れでした。

茂山家の「貰聟」は千五郎さんの聟の見事な酔っ払いぶりと、酔いが醒めての
“ビフォー&アフター”、千作さんの舅の面白さが見事でした。
解説によると、この曲、茂山家では良く出る曲だそうで、ちなみに翌26日も
セルリアンタワー能楽堂での公演で配役を変えて演じられるとか。
お怪我以来初めて拝見する千作さんでしたが、座りから立たれる時は後見
さんが必ず後ろから支えていらっしゃいましたが、セリフの明瞭さ、独自の
間と雄弁な表情は健在でした。

休憩を挟んで万作家の「六地蔵」。
つい先日も拝見したばかりですが、千作&万作それぞれシテでと言うバランス
からか、万作さんがすっぱで、萬斎さんは田舎者役。
萬斎さんがこの役は私は初めて拝見するので興味津々。
すっぱの仲間が石田&深田&高野と言う組み合わせですから、偽地蔵のどさくさ
紛れの印像の奇妙さはまた一段、大爆笑でした。
ただ、普段萬斎さんはすっぱで見慣れ過ぎているためか、どうも田舎人が
簡単に騙されそうに見えなかったのが難(笑)

そうそう、トークが長引いたのの調整か、あるいはご自身が無意識に
飛ばしてしまわれたのか判りませんが、前半、すっぱと田舎者の代金に
関するやりとり(「代金はいかほど」と聞かれたすっぱが高値を言うと
田舎人が「それは高い、もそっと負けて下され」と値切り、すっぱが
「仏に限ってまけはない、いやならばおかしめ」と断り、結局田舎人が
諦めて商談?成立、「代金は大黒屋で」「大黒屋存じている」「では
さらばさらば」となる部分)がすっぽり抜けてしまってました。
全体の流れに問題はないながら、すっぱがその後、仲間に「折角手に入れた
大金なのに騙す側の人数を増やすと一人頭の分前が減る」と言って
仲間集めに行こうとする一人を止めるところがあるのが、金額の話が
抜けているので、ちょっと説得力が欠けたかもですし、なによりお金を
払ってないなら(後払いなら)、田舎者も実質損はしてない感じも
してしまいますしね。

ま、こんな事は重箱の隅で、正月恒例の野村&茂山家競演舞台、茂くんの
話ではありませんが、本来の会場が工事中なら開催を1年休むのを、
会場を変えてまでもやるのを主催者に決定させるだけのファンがこの
公演にはいる理由が良く判る、楽しく充実した舞台でした。
来年どうなるか判りませんが、やるなら小舞競演、復活して欲しいです。

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