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2008.01.29

「新宿狂言vol.14〜阿呆狂言会」を観る(もしくは参加する)

恒例の新宿狂言ですが、今年は1日2公演のみの縮小版、それが勿体
無いほど趣向を凝らした内容でした。

黒と白の市松模様、と言うか巨大なチェスかオセロ盤のような舞台を四方から
客席が囲み(つまり真後ろ、囃子方の目線から見る席もある)、各方向前
数列は桟敷、後ろが椅子席。(裏正面?は席が見えなかったですが、
椅子席の前は桟敷よりは高そうだけど、椅子じゃなさそうでした)
本舞台の真上には鉄骨を組み、照明と久しぶりに「出演」の電光ケージくんを
四方に仕込んだ屋根が吊られているので、雰囲気は能舞台と言うより相撲の
土俵みたい(笑)。

今回の企画は、上演される「蝸牛」「小傘」の両演目に出てくる囃子部分を
最初のワークショップで観客も練習して、実際の公演でもその部分は見てる
だけではなく、一緒に囃す、つまり「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら
踊らにゃソンソン」の阿波踊りスピリットを発揮して、観客も一体となって
盛り上がりましょう、で「阿呆狂言会」と言う仕掛けでした。
囃子言葉を練習するのは時折普及公演でもやりますが、実際の公演で、
しかも振り付きで観客が一斉に
「あ〜めもか〜ぜもふか〜ぬに〜、でざかま〜う〜ちわろ〜」
やら
「な〜も〜だ〜、な〜も〜だ〜」とやっているのはなかなか壮観?
(傍から見たらかなりあやしい軍団)

「蝸牛」は萬斎さんの山伏に石田さんの太郎冠者、高野さんの主。
藪に入ると鉄骨に仕込んだ照明が緑に光り、異界に迷い込んだ体。
しかし最後は心配になって呼びに来た主まで一緒に踊り出すあたり、
なんだか「ハーメルンの笛吹き」風なちょっとした首筋の寒さもちらりと。
何しろ山伏ドノが何時もにもまして怪しげでしたしね。

休憩を挟んで萬斎さんお得意の?「小傘」。新発意は高野さん、毎度石田
さんがめちゃめちゃチャーミングな尼さんは珍しく月崎さん。
しかし二番続けて動きの多い曲のシテを平気で勤められるのですから、萬斎
さん凄いです。

今回は万作さん、万之介さんともご出演ならず若手だけだった理由も納得
ですが、立衆のお弟子さんの緊張がこちらにも伝わって来てドキドキでした。

囃子しまくったどさくさに紛れて主役二人が幕入りして終わりでは寂しいと
思ったら、ちゃんとカーテンコール?で再登場されて無事終了。
しかし片足上げつつ拍子打ち、かつ謡うって見てる以上に大変。
これはちょっとしたメタボ体操になるかも…。

久しぶり登場の電光ケージくんは、上演中の語句解説やつっこみ、拍手促進
などのほか、開演前休憩中も大活躍。
「萬斎さんの天狗見ましたか?」とか「全館禁煙」とか「携帯はバイブも
聞こえます」とか、あれやこれや。
ちなみに来年は2月半ばに3日公演の模様。

腰が悪いので念のため椅子席にしましたが、あれだけ立って囃したりして
ましたから、桟敷席でお近くで拝見するのでも良かったかも…。

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コメント

かのこ様

私も参加してきました!色々びっくりしました~(笑)
リング状の舞台も面白いですね。
役者さんはさぞ大変でしょうが。私は地謡座後の椅子席でしたが、前の桟敷にいらした方で足の悪い方がいたようで、途中で退席されてました。ちょっとお気の毒でした。

投稿: ももぞー | 2008.01.29 18:20

ももぞーさま
そちらにおいででしたか(^.^)
私の近くにも「え?正座?」とびっくりされていた
方がいらっしゃいましたが、冬場、ブーツの方も
多くて、脱ぎ履きが大変そうでしたね。
私はコクーン歌舞伎を思い出してました。

投稿: かのこ | 2008.01.29 22:43

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