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2008.02.29

「わが魂は輝く水なり」を読む

漸く清水邦夫全仕事の中の「1958〜80」の下巻を借りて5月の萬斎さん&菊之助
さん芝居「わが魂は輝く水なり」を読了しました。

★【以下芝居開幕までストーリーは知らない方が良い、と言う方はお読みに
 ならない事をお勧めします】

普通に源平合戦の幻想的な一エピソードと読めばそれまでですが、勿論清水
さんの作品ですから、それだけであるはずがなく、狂気が正気が駆逐し、
互いが互いを疑い、果ては内部殺戮に及ぶグループの集団的狂気、と言えば
70年代の連合赤軍事件が容易に想像されます。(作品初演は80年)

更に、1月に見たばかりの「リア王」と同じく「老い」も大きなテーマ。
衰える肉体に不釣り合いな際立つ精神と言う点でも、また、子供たちに
(リアは娘3人、「わが魂は〜」の主人公・実盛は息子2人)、それぞれ裏切ら
れた末に先立たれる点でもリアと実盛は共通しています。
リアは老人ですが、役者が本当に歳をとってしまったらとても演じられない
程ハードな役と言われますが、この実盛も初演が宇野重吉さんだった役に、
蜷川さんが敢えて萬斎さんを充てたと言う事は、ト書きも嵐だわ、雨だわ、
戦いだわの、蜷川さん大好きな自然災害系スペクタクルが満載ですし、相当
過酷な負荷(蜷川さんお得意)をかけた演出にするおつもりなのかも知れません。
(またももぞーさまから頂いたコメントの通り、幕切れから逆算した可能性も
ありますが)

そのラストは狂言「金岡」に似たアイテムが登場します。
立場も使い方も全く違いますが、「オイディプス」でも“塗る”系は楽しそう
だったと蜷川さんに言われていた萬斎さんですので、どれくらいになるか、
見ものかも。

既に配役が発表されていましたので頭の中でそれぞれの顔を想像しながら
読みましたが、秋山さんの巴、廣田さん&大石さんの中原兄弟あたりが
私の中ではかなりポイント。

でもまだ判らない部分があるのでしばらく読もうと思います。

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