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2008.02.12

リアル「小傘」と林さんのエッセイ。

12日の日本経済新聞の夕刊に出ている林望さんのエッセイを
読んでクスリ。
狂言の『貰聟』を見ていたら、「ワタクシ」という言葉が出てきたの
だけれど・・・というような書きだしで始まって、一人称の言い方が
持つ気持ちについて書いていらっしゃるのですが、どう考えても
この林さんがご覧になったという「貰聟」は、先日、林さんが
解説をなさった、府中の森芸術劇場の「能・狂言」公演の、
萬斎さんが聟を演じたものでしょう。
そうか、私などがその舞台姿にううむ~と見入っていたその時に、
日本文学の専門家はそんなことを考えていたのか、とちょっとその
落差に苦笑いです。

そして、もっとびっくりしたのは、お経を知らない俄か僧侶が
博打で勝った時に歌ったという端唄をお経のように唸りながら
唱えて、まんまと法事の供え物をくすね取ってしまうという、狂言
「小傘」を地で行く話が、実話で出てきたこと。

その本の名前は「そこに日本人がいた!~海を渡ったご先祖さま」。
世界の様々な地域に最初に行った、勇気あるご先祖の話を集めた
もので、その中に日本人で初めてラオスに渡ったと考えられる
二人組が、危険な地域を無事に、そして楽に通過するために
僧侶に扮して通ることにしたが、途中でまさにお経を唱えなければ
ならなくなり、「タンタンタヌキのタンタンタン、コンコンきつねの
こんこんこん」とか言うのを節をつけてお経のように聞かせて
切り抜けたという話が出てきたのです。

いや、本当にびっくりですね。

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