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2008.03.28

「野村万作・萬斎狂言の夕べ」を観る

文京シビックセンター。
今年は新春新宿狂言もここでしたが、今回は文京区主催事業です。
「狂言劇場」公演ただなかのホール普及公演にも拘わらず、萬斎さんが2曲に
出演、しかも一曲は万作萬斎ゴールデンコンビによる「舟渡聟」の上に、
解説にも登場の豪華版。

しかも今回は解説前半は春休みで集中出演中なのか、裕基くんが
解説初登場。
萬斎さんと「お稽古はこんな風に」と小舞「風車」のお稽古を実演してくださる
というのはとても貴重なものでした。
最後に裕基くんは小舞「七つ子」を披露、しかしやはり?後ろで地謡をなさって
いる“師匠”萬斎さんの顔が怖かったですねえ・・・
萬斎さんは一曲目出演とあって、演目解説は石田さんに任せて、小舞が
終わると裕基くんと共に退場でした。

一曲目は「呼声」。
「にほんごであそぼ」と同じ配役でしたが、考えたら生で拝見するのはとても
久しぶりでした。
最後は三人揃って足と手で拍子を取りながら謡で追い込みになるのですが、
そこがホールの泣きどころ、所作台は踏むと能舞台に比べてむやみに鳴り響く
ので、掛け合いの声が三人の見事過ぎる足拍子にかき消されていたのが残念
でした。

休憩を挟んでの(萬斎さんが連続出演のためでしょう)「舟渡聟」は相変わらず
見事。毎回感心するのは、船頭(万作さん)が拗ねて舟を揺らすときに
その櫂を押すタイミングと、前に客席を向いて座っていてそれが見えない聟役の
萬斎さんが身体を左右に倒してみせるタイミングが見事にぴったりというところ。
そして曲の最後、二人で舞っていて、すとんと膝を落とすタイミングが、本当に
きれいにシンクロするところ。
さすが親子、そして流石に共演歴40年のお二人です。
そしてやはり万作さん、櫂がわりの杖を一本、ポトリと落とすだけで笑いが起きる
その凄さは毎回実感します。
でももう数年したら、萬斎さんが船頭、裕基くんが聟なんていうのが見られるように
なるんでしょうね。

もう一度休憩を挟んで最後は「茸」。
本舞台の左右にホールにはじめからある舞台袖の通路とをつなぐ補助の
仮橋掛が取り付けられました。
山伏は万之介さん、鬼茸は深田さん、何某は石田さんで、あとは一門が総出。
裕基くんはここでも登場して、可愛い姫茸を演じていました。
今回は流石に茸の笠にイルミネーションを仕込んだりというような演出は
なかったですが、広いホールをいっぱいに使った楽しい曲でした。

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