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2008.05.27

「わが魂は輝く水なり」千秋楽を観る

Wagatama_poster_satsuei


最後のたった1回、もう再現されることのない一期一会という、こちらの
勝手な思い込みが強烈にあるにすぎるだけなのかも知れませんが、
やはり千秋楽は何かが違いました。
空気、あるいは思い、何かの力。

そして最初の頃、実盛は「<死に>方の美学」にこだわってああいう選択を
したと思っていたラストでしたが、今回はなぜか「最後まで武士としての
矜持を持って<生き>、戦い続ける力」を実盛に感じました。

そして五郎がいない時の実盛の弱弱しさの意味(それが実際の実盛)、
五郎の、笑われ続けた死因である「木の切株」に凭れて死を泰然と迎える
実盛という設定(これは、清水さんの戯曲のト書きにもきちんと書かれて
いるので、おそらくは清水さんの<たくらみ>の一つでしょう)のが教える
五郎の「正体」など、ラストシーンをめぐって、さまざまな意味が急に目の
前に現れた気がしました。

千秋楽カーテンコールは、菊之助くんのダイブ!には驚きましたが、
萬斎さんと菊之助さんの「親子」のハグ、蜷川さんの登場による
スタンディングオベーション、最後は桜色と銀色の紙吹雪が天井から
振り落とされ、(振り落とされ過ぎて役者さんが一時見えなくなって
しまったほど)最後にはいつもは2列の役者さんたちが一列にひっしりと
並んで手をつないでのごあいさつで幕となりました。

役者さんたちの笑顔が印象的でした。

萬斎さん、菊之助さん、亀三郎さんはみなそれぞれの「本業」の舞台へ、
他の役者さんたちも次のプロダクションへ、そして蜷川さんも即明日からの
ゴールドシアター公演へと旅立っていかれたことでしょう。

あれこれと考えていた舞台でしたが、最後はその言葉と視覚的な美しさ、
しつこいようですが、伝統芸能の舞台ではまず滅多にありえない、萬斎
さんと菊之助さんの共演(今後あるとしたら、三響会くらいでしょう)を
存分に堪能できたことを感謝するのみです。

下の写真は記念に拾わせていただいた、紙吹雪(苦笑)

Hanafubuki


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