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2008.06.23

「能楽現在形〜劇場版」3日目を観る

3日目は宝生流のおシテ方のご出演。
打ち合わせが十分できていたのでしょうか、ほぼ時間どおりに開場、
開幕しました。
初日と同じように上方から見下ろす席で拝見。
寒さはずいぶん改善されていてほっとしました。

この回は字幕つき。でも外人のお客さんは少なめだったかな?。
でも字幕見てると結構呆気なさすぎというか身も蓋もない感じ。
「心得た」が「All right.」で、守護神が「the guardian god」とか・・・
やっぱりわかりづらいけど日本語で聞いている方が当たり前ですけど
しっくりしますね。

半能「融」は相変わらず判らず・・・・

休憩を挟んで能「舎利」。
この日も色々違いがありました。
まず舎利の奪い方。下の三宝ごと持ち上げたと思ったら、途中で上手の
奥に三宝を投げつけました。
(ポストトークによれば、最終日だからできた演出、だそうです)
そして後シテの手の舎利は皿の付いた宝珠でした。
さらにシテの足疾鬼さんより、ツレの韋駄天くんが大チャレンジャー。
手前から横に伸びる橋掛に飛び乗り、反対側に飛び降りる、さらにそこから
正面のスロープン飛び乗るなんて凄いジャンプ技。
またさほど幅のないはずの横の橋掛で何度も二人がすれ違っていて
見ていてドキドキしました。
また最後はシテは舞台から去らずに、十字に橋掛がクロスする舞台中央で
止まって照明が消えて終わったのも印象的でした。

ポストトークでは、何よりおシテの金井さんが着流し姿で登場されたのに
びっくり。
(前に萬斎さんが横浜で落語をなさった時も「さすがに着流しというわけ
にはいかないので」と紋付でなさっていたので能楽師さんは必ず紋付かと
思っていたので)やはりそうは言っても、終演直後、相当お暑かった
のでしょう。

萬斎さんはこの公演の企画をしたときに最初に金井さんにご相談された
そうですが、その時に金井さんは「劇場で『舎利』をやるなら舞台に高さを
つけ、スロープと付けないとと思ったけど、言ったら大変だしと思って
いたんですが(出来上がった舞台を)見たらその通りになっていて、本当に
格闘技をやっているようでした」と苦笑されていました。
また能舞台とは違う空間なので、シテとツレお二人で動きを考えられた
そうで、能の当初の時期、新しく考えて作り上げていた、それを追体験
した気分だったそうです。
あの三宝については「本当は三宝を置いてあったその下の台も壊した
かった」そうで、「地味といわれる宝生流でもこういう曲もあるぞと知って
頂きたかった」とか、「もっと観客の方たちを舞台に引き入れたいと強く
感じた」など、いろいろ面白いお話が出ていました。

さすがに3日見ると違いが鮮明に、また物語が解って面白かったですし、
これを覚えているうちに一度能楽堂でぜひ照明も音響もない「舎利」を
拝見したいと思いました。

贅沢な3日間でした。

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