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2008.09.20

「国立能楽堂25周年記念公演〜第4日」を観る

能楽堂入口が揚幕にちなんだ色の布と、この記念公演のシンボルイメージで
ある翁面に「25」の文字をあしらったビジュアルで装飾されていて、気分が
高まります。
<外観>
080919nt2_2

<翁面のビジュアル>
080919nt_2

演目は万作さん&石田さんの「川上」に友枝さんの「三輪〜神遊」と言う、
組み合わせ。

万作さんの「川上」は何度か拝見していますが、しんとした能楽堂に響き渡る
杖のカツ〜ンカツ〜ンと言う乾いた音がまず非常に静謐で厳かな雰囲気。
目の見えるようになった夫と離婚させられるくらいなら、そのままの夫と
連れ添いたいと願い、「散々世話だけさせておいて、若くて可愛い後妻を貰う
つもりか」と夫を責める妻に、一度は奇跡で目の病から解放された喜びから
「後妻について考えなくもない」とつい口に出しつつも、目の前で妻がこんなに
悲しむなら元のままでと納得する夫、どちらも実にリアルな感覚。
「糟糠の妻」とか「介護」とか、そんな言葉が浮かびました。
やはり万作さんは凄いですが、石田さんの妻も気合いが伝わりました。

続いて「三輪〜神遊」。
友枝さんのシテ、欣哉さんのワキ、萬斎さんのアイ。
実は能は相変わらず「お勉強」の域を抜けられずにいるので、美しいとは思い
つつ、なかなかその面白さを判らずにいたのですが、今回、前シテがワキから
衣を与えられて立ち上がり、振り返って「消えていく」直前の一瞬、面をかけて
いる友枝さんの姿が本当に妖艶な女性に見えたので、もうそれだけでこの演目を
と言うか、能を見たかいがあったと実感しました。
今回は小書がついていて、後シテの舞が長かった様ですが、余り長いと思わず
見られた気がします。
三輪の神になって登場してからも殆ど微動だにしなかったのも凄かったですし。
(りゅーとぴあ版「冬物語」はこのあたりから想を得たのかも)
本当に貴重な体験をした一曲でした。

しかし舞台を拝見する基本マナーとして、携帯の電源切るなら開演前に。
電源オフに音楽が鳴る設定のが結構あるんですよね。それからついでに面
ファスナーケース入りのオペラグラスを使う時も開演前に出しておくべし、です。
あのベリベリ音、かなり萎えます。

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