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2008.09.25

「狂言ござる乃座 40th」を観る(26日補足)

ついに「ござる」も40回だそうで、パンフレットに珍しく白の飾り紐付。
中に昔の写真が載っていて、6回目まではアフタートークなどされていたとか、
また萬斎さんのコメントで最初は銕仙会能楽堂だったとか、今では考えられない
ほど小規模な会だったのですね。

まずは「咲嘩」(30分)
野外能でも出る、比較的判りやすい曲なのですが、これが和泉流占有曲とは
知りませんでした。
太郎冠者・萬斎さん、主・石田さん、何某・万之介さん。
前に見た時はもっとくどくどしていたなあと思いましたが、考えたら野外能で
拝見だったので、そのあたりやはり見所の広い野外能と能楽堂では見せ
ぐあいが違うのでしょう。
ともあれ、シンプルに楽しませて頂きました。
なんでもコピペで済まそうとするという今の風潮とかもちょっと皮肉っている
感じもしますね。

休憩をはさんで盤渉楽(10分)。

そして今回の目玉「歌仙」(50分)
これも和泉流の占有曲だそうです。
また六人も豪華で特殊な装束の歌仙が出てくるので、なかなか出ない装束と
道具を揃えるだけでも大変、演者を揃えるのも大変という演目なのだとか。

プログラムによるとそういうものができるまでになったというのが萬斎さんの
感慨のようです。

六歌仙の話ではありますが、要は5人の男性と1人の女性(もちろん小町さん)を
取りあうという身近な曲で(そこが狂言!)、上品ながら受けまくりました。
ちなみに6人の配役は以下の通り
柿本人丸(万作さん)、僧正遍照(萬斎さん)、在原業平(深田さん)、小野
小町(高野さん)、猿丸太夫(月崎さん)、清原元輔(石田さん)。
ここに参詣人として竹山くん。
これだけオールスター出しちゃったので、地謡は万之介さん以外はお弟子衆
のみ。
岡さんと良乍さんは後見で出たり入ったりだし、大変そうでした。
そうそう、途中で遍照さん+小町vs人丸以下それ以外のバトルになるのですが、
その身ごしらえの時に、普通は袖を別の紐で括るのですが、今回はラスト近くに
それぞれが重なってお互いの紐をスルリと解く演出だったためか、珍しく、
全員の袖の真ん中辺りにテグスのような透明の糸が縫い付けられていて解いても
紐が幕に入って拵えをした萬斎さんの以外は後に残りませんでした。
4人の男性に叩かれた遍照が逆ギレした時に巻き舌みたいになったのには
笑ったり、立ち回りで萬斎さんが正面の階に足をかけられていたり、やはり
珍しい曲は発見が多い気がします。
そうそう、なぜか絵馬の形になっているときの遍照さんの中啓を持つ右手の
小指が立っていたがなんだか無性に受けました。

でも考えたら普通「六歌仙」というと僧正遍昭、在原業平、小野小町のほかは
文屋康秀、喜撰法師、大伴黒主っていう組み合わせ。
この違いはなんだろうとちょっと興味があります。

<補足>自分のここでの記録を調べてみたところ、2004年10月の公演は
人丸が萬斎さん、遍正が万作さん、業平が深田さんで、小町が小三郎さん、
猿丸が高野さんで、元輔が石田さん。
さらに絵馬を奉納した人として今回は一人でしたが、果報者(万之介)が
太郎冠者(月崎)次郎冠者(竹山)を伴って登場していたそうです。
全然覚えてなかった・・・・(苦笑)

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