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2008.10.20

「万作を観る」(日曜)を観る<21日一部訂正>

万作さん喜寿の記念公演2日目は、着物姿の方も多く、また萬斎さんのご家族も
いらして華やかな雰囲気。

まずは「蝸牛」。
遼太くんの山伏に裕基くんの太郎冠者、萬斎さんが主と言う超若手配役。
太郎冠者に関してはまさか蝸牛を知らない筈はないと思ってしまう大人が
演じるより、子どもが演じる方が思い込み勘違いの具合が微笑ましい気が
しましたし、最後の親子相似形での「やるまいぞ」の追い込みがかなり
素敵でした。
「あれは‘まいす’じゃ」と言って聞かせる主と太郎冠者の関係が親が子に
言って聞かせるのと被るのもよい感じでした。
しかし小猿デビューから拝見してる事もありますが、裕基くん、大きくなり
ましたねぇ(すっかり遠い親戚のおばちゃん状態)

四郎さんの「笠の段」を挟んで、萬斎さんがシテでの「仁王」。
軽やかな笑いと足を擽る万之介さんの飄逸さが絶品でした。

休憩を挟んで能「船弁慶」。
先日の「石橋」は半能でしたが、今回はフルバージョン。
前シテが清和さん、後シテが銕之丞さん、ワキが宝生閑さんに、大鼓に亀井
忠雄さん、笛が藤田次郎さんと言う顔ぶれに万作さんのアイ。
今回は「早替え」「船歌」などの小書がついて、元々動きの多いアイですが、
更に大活躍。
どことなくコミカルになりそうになる「波よ波よ〜」も実際に海を感じさせて
キリっとし、美しく明快な一曲でした。

最後に地謡による力強い附祝言「萬歳楽」(「高砂」の一節らしいです。
以上補足)。
個人的には久しぶりに聞きましたが、思わず始まってしまっていた拍手で
最初の方が聞こえずちょっと勿体なかったかも。

また普段上演時間2時間ちょっとが多い狂言の会で、今回は能を上演したのて
元々2時間45分と長めの予定だったのですが、更に伸びて18時終演だったため
か、能が終わらないうちに席を立つ人(電車や待ち合わせの時間の関係か)が
多く、終わり際が落ち着きがなく残念でしたが、ともあれ豪華な配役での
素晴らしい舞台でした。

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コメント

かのこさん、こんにちは。

最後の附祝言のところ、同感です。

「波よ波よ~」も万作さんがなさると別物のようですね。どころで「波よ」の後にシーッと水面をなでるような動作がありますね。私には波を静めているように見え、船頭は超能力があるのかなとずっと疑問なのですが、これはどういう意味なのでしょうか。

投稿: susie | 2008.10.20 15:42

かのこさま
素晴らしい公演でしたねぇ…。蝸牛については、もうかのこさまの講評通りです。裕基くんはもう3年生ですかね、その成長ぶりに感心することしきり。萬斎さんの奥さまもいらしてたんでしょうね、分からなくてちょっと残念。番組表はさすがに立派でした。野村葉子さまのセンスのよさにはいつも驚いています。
船弁慶も、さすがに上出来で、質の高さを感じました。3人の人間国宝揃い踏みと、2人の宗家のシテですから、普段見るようなものとは違うわけでしょうが、閑さんと万作さんの芸には、思わず引き込まれました。たまには、船頭が弁慶に、海上の占有権を願うようなものもあるけれど、今回は非常に格調が高くて良かったなぁと思った次第です。
終了が遅くて、必死で帰りましたが、地謡も緩やかに引っ張って、それも嫌味じゃないので、満足しました。
また、かのこさまのすてきなコメントをお待ちしています。
マスミ

投稿: マスミ | 2008.10.21 00:09

かのこさんもいらっしゃってたんですね
私は『船弁慶』に惹かれてこの日をチョイスしてました。まだ観たことが無かったもので。
ドラマチックな展開と、シテ方・ワキ方・狂言方の競演が鮮烈でしたね。
後場は眼を皿のようにして凝視してました
小書てんこ盛りでいきなりの"フルバージョン"体験になっちゃいましたね~いやはや、凄かった。
『蝸牛』の配役はまさに"フレッシュ"でしたね(笑)。
遼太クンも裕基クンも安定感バッチリで、観ながら彼らの年齢をすっかり忘れてました

こうなると、第1日目の『花子』も観たかったですね。
どちらもご覧になったかのこさんが羨ましいです。

投稿: RICC | 2008.10.21 06:31

susieさま
そうですね、あれ「附祝言」っていうのでしたね。
どうしても言葉を思い出せなくて困ってました(^^ゞ
前に茂山家の方が「うちのほうの公演では附祝言は
お約束」というような発言を聞いたことがありますが
私はあまりお目にかかったことがなかったので
貴重な体験でした。
「波よ・・」は何か呪文のように聞こえなくもありませんね、確かに~。

投稿: かのこ | 2008.10.21 07:56

マスミさま
「船頭が弁慶に、海上の占有権を願うようなものもあるけれど」・・というのは船頭にもうちょっと欲が見える
ということでしょうか?
今回はワキも「船中之語」があって、閑さんの涼やかな
お声が長めに聞けたのも良かったですね(^^)/
「舟弁慶」くらいだと能素人の私もわかって楽しめるので助かります・・・(*^_^*)

投稿: かのこ | 2008.10.21 08:06

RICCさま
「花子」あたりは本当に「至芸・野村万作」とか
みたいなDVDでも作って映像に収めて欲しいですね~
(「十八選」が終わったら映像化されないでしょうか
・・・)
遼太くんは中村くんをアドにしての「魚説法」を
何年か前の「万作を見る」で見た記憶があり、それ
からしてもずいぶんしっかりしたなあと思います。
ぜひ淡朗くん、遼太くん、裕基くんの次世代3人
共演を見てみたいですね(^^)/

投稿: かのこ | 2008.10.21 08:10

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