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2008.10.14

「から騒ぎ」、オールメールだからこそ、このセリフ。

すっかり「から騒ぎ」モードの日々ですが、実際に見て、ビアトリスのセリフに、
オールメールだからこそ面白く感じるものを2つ気がついて、勝手になるほどと
思っています。

一つは結婚式を前にしたヒアローのところにやや塞いで登場のビアトリスが
いきなり妙な(舞台では高橋くんの地声)声を出し、ヒアローに「どうしたの」と
心配されるシーン。
映画を見た時になんでこのセリフなのだろうと意味が良く判らなかったのですが、
ビアトリス役が男優さんになった途端に、地声を出すだけでそのギャップに
客席が受ける事に気づきました。
声のギャップは「NINAGAWA十二夜」の琵琶姫扮する獅子丸、「お気に召すまま」の
ロザリンドなどのように女性が男性に成り済ましている設定の時も演出で蜷川
さんはやってましたが、どちらの芝居も元が女性の設定で、気を張っていないと
女の子の声になるのを表現しているので、多分女優さんが演じても芝居として
当然。
でもこの場合は、女性の設定で、男優さんの地声が聞こえるので笑える訳で、
女性役も男性が演じていた時分に書かれた戯曲となれば、やはりここは男優
さんの地声を聞かせてクスっと笑いを取るためなのでは〜などと深読み中。
まあ実際には一生くんのビアトリスが普通に可愛く、声も全く違和感がないので、
不意に聞こえた地声に、そう言えば普段はこんな声だったんだと思い出して
却って不思議なくらいでしたが。

またクローディオのヒアローへの仕打ちに怒り心頭のビアトリスに、ベネディ
ックが「僕にできる事はなに?」と尋ねるシーン。
ビアトリスが「では男にしかできない事、クローディオを殺して」と頼み、
流石にベネディックが拒否すると、ビアトリスは自分は男でないからクロー
ディオを殺せない、クローディオを殺すために男になるか、男になれる友達が
欲しいと嘆くのですが、今回の舞台ではそう言っているビアトリスを男優さんが
演じているのですから、なんとも逆説的と言うか、これもビアトリスが男優さん
だからこそ意識して聞いてしまうセリフでした。

以前にアーノンクールやホグウッドなどの古楽器による交響曲演奏に凝り、
楽器が違う事で生じるそれぞれの音の長さや強さの違いが、曲自体の印象や
長さまで左右するのを面白く感じた事がありますが、今回のこれも、私には
古楽器演奏と似たような発見体験でした。(大げさかな・・・)

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コメント

かのこ様

次回観劇が待ちきれないような感じですね~(^^)
かくいう私もそうなのですがっ。
高橋君の声、私もわざと男声を出しているのかと
思ってしまうほど違和感を感じてしまいました。

>思わず帰宅してから「医龍2」と「風林火山」見て
(笑)同じことやりました!
十二夜の時は昼に麻阿、夜にオヤカタ様をみて
テレビに「何威張ってんだよ~」と突っ込んでましたし(^^;)
振幅の大きい役者さんは楽しみが多いですねぇ。

投稿: ももぞー | 2008.10.15 13:10

ももぞーさま
「十二夜の時は昼に麻阿、夜にオヤカタ様をみて・・」
いや、本当にそうでしたよねえ~(^^ゞ
しかも「風林火山」がらみで誰かが「スタパ」に
出た時に博多公演中でコメント出演した亀治郎さんが
完全麻阿姿でみんなびっくりしたっていうのも
ありましたねえ(^^ゞ
小出くんも「キサラギ」見るとまだ顔が少年で、急速に
進化してるなあと思います。

投稿: かのこ | 2008.10.16 07:38

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