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2008.12.11

「野村狂言座」を観る<12日補足>

宝生能楽堂。
今年最後の狂言座は「茶壺」「栗焼」「金津地蔵」の三曲。
一番びっくりしたのは、裕基くんがシテ(子)に扮した「金津地蔵」。
以前見た時は、父が連れ戻しにやってくると、「地蔵」始め皆が踊っていて、
慌てて呼び出して背負って帰ると言うものだった記憶があったのですが、
今回はハーメルンの笛吹きよろしく、地蔵さんを先頭に皆で躍りながら幕入り
してそのままで終わりでした。
(私が何かの曲と混同したか記憶違いかも知れませんが)

でもこの終わり方だと、仏を得た金津の人には幸せでしょうが、地蔵にされちゃ
った息子をパパは迎えに来てくれるのでしょうか。生活のためとは言え、なんか
一抹の物悲しさも残る終わり方でした。

にしても裕基くん、石田さんが背負うにもかなり大変そうになりましたね。
また昨日大曲「釣狐」を披いたばかりの深田さんが立衆で出演されていましたが、
そう思ってみるせいか、顔とか一回り痩せやれたような。

戻って名古屋の狂言共同社の佐藤さんと高野さん共演の「茶壺」は名古屋の
お二人の声の良さが印象的でした。
しかし前見た時は、目代が役人の立場を利用した悪党と思っていましたが、
ひょっとすると今流行りの「振り込め詐欺」ではありませんが、目代と名乗る
詐欺師なのかも知れません。
としたら尚更今時な話かも。

「栗焼」は以前にも万作さんのを拝見した事がありますが、毎回本当に栗が
見えるようです。(このジェスチャー話は、昼の「空箱」でも登場してました)。
ただしこれとか「福の神」のような穏やかな小品はどうしても眠気に襲われて
しまうのが、我ながら情けないです。

<12日補足>
2005年の「NHK能楽鑑賞会」で万作さんが親、裕基くんが子というのを
見ていますが(エントリーはこちら)、どうもその時は親は迎えに来ている気がします。
「狂言ハンドブック」を見ると、和泉流は親が迎えに来るとありますし、
今回は特別な演出だったのかなあと推察中。

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コメント

かのこさま
野村狂言座を観ました。おっしゃる通り、金津地蔵のあの終わり方はちょっと意外でした。「迎えに行くから」と言っていた親があれでは…、と現在の風潮みたいな気がして、子供がかわいそうですよね。踊りもいたいけない感じだったから余計でした。
このところの狂言座は、何か物足りない感じなんだけどこれは気のせいでしょうか。確かに、高野さんなどは、すごくお上手にはなっていらっしゃるんだけど。萬斎さん、忙しすぎるんでしょうね。
明日の「橋の会」に期待したいです。
マスミ

投稿: マスミ | 2008.12.17 23:46

マスミさま
あの演出がああなるなら、リーフレットに一言
欲しいですよねえ・・主催公演なのですから。
なぜこうしてるのか、くらいは。

投稿: かのこ | 2008.12.18 07:46

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