ノンフィクション「ディファイアンス」
映画を先に見てから読んで良かったのは、ただでさえ覚えにくい外国人の
名前がどんどん出て来てもまあまあ大丈夫だった事。
しかし映画はあくまで映画で、このノンフィクションに基づいたとは言え別物。
(同じ監督の「ラスト・サムライ」も勝元のモデルはいそうですが、話はかなり
史実とはかけ離れてましたからそう言う創作の羽ばたきが監督の個性かも)
映画では主に隠れて暮らす不安、苦労、逃亡の恐怖を中心に描かれて
いましたが、本を読むと、ビエルスキ隊がロシア赤軍とかなり緊密に交流
していた事や、パンフレットにも書かれていましたが、立場が違うとは言え
同胞同士の殺戮、ビエルスキ隊内部のヒエラルキーの存在、また女性
ならではの苦労などが詳しく書かれていました。
(映画では3兄弟はトゥヴィア、ズシュ、アザエルの順でしたが、本は
アザエルが年上など細かい設定に変更あり)
とは言え、どちらも生き抜くパワーを強く感じさせられました。
「ディファイアンス~ヒトラーと闘った3兄弟」
ランダムハウス講談社刊
著者:ネハマ・ テック
¥1,680
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