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2009.04.14

「能楽現在形〜『望月』連続公演第三日」を観る

宝生能楽堂。
連続公演最終回は個人的には若手オールスターキャスト揃い踏み、そして
友枝さんの獅子舞を楽しみに伺いました。

先ずは萬斎さんの「景清」。
萬斎さん、よほどこの「錣引き」お好きなのか、なんか随分あちこちで最近
目にしている気がしますが、強烈な気合いを感じましたし、こう言う派手な
動きのもの、萬斎さんお似合いですね。
たくしあげると見える腕が妙に色気を感じたのは、明るい紫の着物のせい
だけかしら?

さて「望月」。
技のショーだった観世流、地味地味に来て、ラストのみ一点パワー爆発だった
宝生流の印象で来た友枝さんの喜多流は、やはり形の美しさと冷静さを
失わない理詰めの仇討ち、でした。

子方はかなりの美少年でしたが、セリフがつんのめっていて、ツレもシテも
合わせるのに苦労されていた感じでしたが、獅子舞の途中で合図を送るところ
など、ぴしっと決まっていたし、望月をとり押さえてのセリフは「僕頑張り
ました!」と言う健気さを感じました。
友枝さんのシテは、装束は地味目(最後まで素襖の柄を細かすぎて確認できず)
でしたが、言うまでもなくやはり姿の美しさ。
舞台中央で座っている時の袖先まで全て微動だにしなさ加減は、もう信じられ
ない領域で、それがふわりと動き出す時にどうしても目が行ってしまいます。

まだ中入りの時のキリリとした運びと背中、衣擦れの音に、能素人の私にも
シテの強い決意の程を感じました。
今回の獅子は赤頭、扇は2枚、袴は白の大口、被っていた着物はエメラルド色に
立枠、花丸(?)の鮮やかなもの。本当に若々しい軽やかで回転の美しさと
軸のぶれなさはフィギュアスケートを見ているよう。
思わず姿勢を正してしまいました。
獅子頭を外すと子方と揃って白鉢巻き。
宝生流は二人で太刀を振るってましたが、今回は子方のみ太刀、シテは扇を
見立てての所作でした
(子方も途中で扇に切り替えてました)

例えばツレの入りで杖を捨てずに抱えて入るとか、演者の立ち位置、座り位置の
違い、勿論装束も、やはり3回続けて見ると私でも流儀の違いがあれこれ判り、
とても興味深かったです。
萬斎さんのアイ、今回は紺地に矢が並んだ肩衣、茶袴に、腹明きが同じ茶色の
辛子色と青緑の格子の熨斗目でした。
「討とう」の時のリアクションの姿が絶妙なかっこ良さで、ファン的見所を
見つけた気分です。

囃子方は広忠さん、幸弘さん、源次郎さんが見事なバランスでした。
金春さんの太鼓は多分初めてですが、掛け声と、撥さばきの腕の動かし方が
美しいなぁと思いながら見てました。
今回は全体的に前回の宝生程には囃子方が突出した印象はなく、ちょっと抑制が
効いていたような。

ともあれ派手過ぎず緊迫感の途切れない美しい舞台でした。

そう言えば私が勘違いしてるのでなければ、チケット発売の頃の注意書きには
「能が始まったら途中の見所入場不可」的な物があったと記憶していて、私も
それはまずいと今日も早めに能楽堂に伺ったのですが、今日は結局、能が始ま
ってからも何人かの見所入場がありました。
あの決まり事は止めになったのでしょうか。
なし崩しに許可になるなら最初から決まり事にしないが上策では。
(勘違いならご指摘願います)

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コメント

かのこさま
 とうとう現在形3連続公演が終了しましたね。「景清」に間に合うか…なんていうことでしたので、遅れる人を注意して見ていたんですが、遅れた人の中には、オーラのある人がいなかったので、どうしたかなぁ…、と思っていたら、やはり最初からいらしたんですね。
 さすがに、喜多流の総帥?の友枝さん、静謐というか、とにかく綺麗!の一言。疲労困憊していた私は、そこまで殆ど夢の中でしたが、休憩中の一眠りもあって「望月」はしっかりと拝見。子方は、さすがに喜多流のお稽古を身につけているっていう印象でしたね。さわやかに頑張っていましたよね。萬斎さんでさえ、ちょっと負けているシテの落ち着きを感じました。3流3様で、実に面白い企画でした。
 さて、演目が始まってからの入場についてですが
翁」は、絶対に入場不可です。その他については、扉に「開演中の入場はご遠慮ください」と書いてあるので、本人の自覚かな?と思います。国立能楽堂は、こちらの方が「始まっているから、モニターで見ます。」と言っても、案内してくれるので、却って恐縮してしまいます。宝生では、係が案内するということはないようですから、客の良識に任せているのでしょうが、良識のある人が減っている昨今、難しい問題でしょうね。
 オペラなどは、海外では、遅れると天井桟敷というか、照明室みたいな所までエレベーターで昇らされて、スポットの横から、熱い思いをしながら1~2時間立ちっぱなしで我慢しなければなりませんでした(ミュンヘンの場合)。日本では、この頃は同じ階の後ろの方か、空いている後ろの席に案内されてから、休憩中に本来の席に移動するように言われます。いずれにしても、遅れたことの後ろめたさをはっきりと思い知らされる方法です。これらは、ごく当然のことと思います。とにかく、せっかく時間通りに来ているのに、あとから傍若無人に遅れて来て、しかも、ろくに頭も下げずにゆっくりゆっくりと席に着くような人のせいで、大事な舞台の感動が妨げられるような状況は、腹立たしいことですよね。
 能の場合は、アイの登場の時に、移動があるのは、まだ許せるかな?と、個人的には思います。狂言の方には悪いけど、お囃子も一息入れるし。では、また。すてきなコメントをお待ちします。
マスミ

投稿: マスミ | 2009.04.15 10:14

かのこさま
追伸です。「望月」のシテの素襖の模様は、小さいけれど、雲の模様でしたよ。普通は、黄色の地色で、こげ茶の模様ですけどね。それと、殆ど同じデザインで、色違いでした。色で随分印象が違うものですね。
マスミ

投稿: マスミ | 2009.04.15 22:46

マスミさま
コメントありがとうございます。
途中入場の件は、今回の「現在形」について
確かプロデューサーの土屋さん名でチケット案内
あたりにそんな文章を見た気がしたというニュアンス
でした。
紙があった気がするのですが、どうしても見つからなくて自分にイライラ中です(^^ゞ

しかし個人的には能の会で狂言が始まった時に
見所がだら~~っとするのを見るのはすごく残念・・・
(狂言から、萬斎さんから入ったからどうしても
そう感じてしまうんですけどねえ)

投稿: かのこ | 2009.04.16 06:36

マスミさま
情報ありがとうございます。
観世さんの時は飛田雲だったですよねえ。
最近乱視がきつくて模様が見えなくて・・・(^^ゞ

投稿: かのこ | 2009.04.16 06:47

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