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2009.05.09

「よこはま万作萬斎の会」を観る

横浜能楽堂。
数日の雨天肌寒天気から一転、夏日の暑さに、紅葉坂の上りが尚更
堪えました。

今回は番組は「茶子梅味」と「鬮罪人」
「茶子梅味」はその次の万作さんの芸談に、装束についての楽しい裏話も
あったので、芸談をお聞きしてから見ても良かったかも。
ちなみに今日のご装束の布地はみな公演で訪れた時に中国や台湾で
買い求めて来られたとか。

話自体は個人的には奥さんの立場に立ってしまうので、本人の意思に
拘わらずと言えども10年も暮らせば今更過去なんて…と思うと結構
救われない気も。

ただこのところオンエアしていて、実は今クールのドラマで一番楽しみにして
いる加藤健一さん出演のNHKドラマ「遥かなる絆」に丁度呼応するセリフが
ありました。
このドラマはまだ国家挙げての事業がなかった時期に、中国残留孤児だった
日本名・幹、中国名・玉福が(30代までをグレゴリー・ウォン、それ以降を
加藤さん)自力で日本の実父母を探しだし帰国するストーリーを成長して中国に
留学したその娘(鈴木杏ちゃん熱演)の視点で描くもの。
その中で中国の国家事情でなかなか日本に帰国許可が出ないでイライラ
している幹に「何も日本に帰らなくても」と慰めるつもりで友人が言うと
「日本は祖国なんだ帰らなくては」と絞り出すよう幹が言う。
おそらくはこの主人公もそれと同じだったのかも。
そしてドラマで一番気の毒なのが、中国で幹を育てながら、結局中国に
残されてしまった幹の養母。
この曲の妻も異境の地の夫を支えていたのが、こんなこと言われて本当に
気の毒で、夫を追い込むくらい無理ない気がします。

芸談は上記にチラリと書いた通り、来週に北京公演を控えているタイミング
でもありで、万作さんの中国話でした。
今回は北京大学の学生にワークショップもなさるそうです。
毎回ですが、万作さんの固有名詞などの記憶力の良さには驚かされます。

最後は萬斎さん太郎冠者、石田さん主と言うゴールデンコンビ?の「鬮罪人」。
優しい万之介さんを挟んでの二人のやりとりに抱腹絶倒させて頂きました。

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