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2009.08.12

「狂言万作十八選 第9回」を観る

「六道輪廻」でも伺った東京芸術劇場ですが、野田秀樹芸術監督と言う
「顔」ができてから、やっと少し単なる貸劇場から脱皮できた印象。
何よりチケットセンター<14日補足:メルマガ配信を含むwebによるチケット
サービスです>ができたのが最大の変化。
(てか今までなかったのがどうかしてるんですが)

今回は前から是非拝見したかった「法螺侍」(前に古くからの万作さんファンの
友達から、どこだったか野外劇場で上演されたもののテレビ録画を見せて
もらった事はありましたが)と言う事で、珍しくS席を奮発しました。

シェイクスピアの「ウインザーの陽気な女房たち」を下敷きに、酒好き女好きの
助右衛門(万作さん)を、家来の太郎冠者(萬斎さん)、次郎冠者(深田さん)、
助右衛門の片思いの相手で人妻のお松(石田さん)とその夫、焼兵衛(月崎
さん)、そしてお竹(同じく助右衛門の片思いの相手で)の5人かかりで、
ちょっと懲らしめる話。
狂言ですから愛情表現も控え目だし、懲らしめるとは言え、最後は皆で鎮守宮の
祭礼を踊って楽しむ、明るい結末になっていました。
囃子方に幸弘さんが出演され、笛で映画「ロミオとジュリエット」のテーマ曲は
吹くわ、角笛は吹くわ、ラスト近くにはリストやパガニーニも顔負けの超絶
技巧を見せて(聞かせて)下さいました。

今回、焼兵衛が当初の万之介さんから月崎さんに変更になっていたせいか、
月崎さんが二度ばかりプロンプの手助けを受けていましたが、上演回数の
少ない新作だから仕方ないですね。
「法螺侍」の話が出る度に聞いていた「エアー洗濯籠運びmith助右衛門」も
拝見できましたし、萬斎さん、深田さんの冠者に石田さん、高野さんのわわしい
女傑ぶりとぴったりの配役も楽しめました。
何より万作さん。
65分の上演中、ほとんど出ずっぱり、セリフしゃべりまくりの大活躍。
ただ天狗の面をかけた時に上がっている息が聞こえ、ちょっとお苦しそうでした。

休憩をはさんで「茸」
プログラムで万作さんが萬斎さんシテのこの曲について「彼は色のセンスが
とても良くて」と誉めていらっしゃっていて、なるほど、そういうところをご覧に
なっているのだなあと感心しつつ拝見しました。
今回は背景に、細い濃い茶と太いベージュの縦じまの布が背景に垂らされて
いましたが、それがなんとなくいかにもキノコが生えてきそうな木の床や木の
柱に見えました。
ストーリーや仕掛けは毎度のとおりでしたが、やはり最後に裕基くんの姫茸の
可愛さが場をさらっていきました。

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コメント

>何よりチケットセンターができたのが最大の変化。
>(てか今までなかったのがどうかしてるんですが)

あれ? 今までもありませんでしたか?1F入って正面奥のカウンター。そこで昨年・一昨年とオックスフォード大学劇団のシェイクスピアの切符を買ったんですが。確かあらかじめ劇場への電話で押さえておいて、引き取りに行ったんだったと思います。もっと何か進化したのかしらん。(まあ確かにだいぶしょぼいカウンターではありましたが(笑))

投稿: m | 2009.08.12 12:11

mさま
ご指摘ありがとうございます
書き方が中途半端でしたね。
正確には「チケットサービス」というべきでしたね。
HPも含めて、これまで劇場全体を見渡すシステムがなかったというようなことを丁寧に書くべきでした
すみません・・・・。

投稿: かのこ | 2009.08.13 07:45

かのこさん、こんにちは。

体調はいかがですか。早くよくなられますように。

今回はファン有志から万作さんへの花束がロビーに出ていましたね。六道輪廻のときは、麻実さんへの立派な花束があったのに、萬斎さんへの花束がなかったようでした。なんだか、ファン力の違いを見せつけられたようで、申し訳なく感じました。自分が裕福だったら贈るのに……と思いましたが、有志なら贈りやすいですね。どちらへ申し込めば有志に入れてもらえるのでしょうか。有志の発起人はかのこさんだと推測して…(^^)

投稿: susie | 2009.08.14 12:20

susieさま
ご無沙汰してます(^.^)残念ながら私って、お花を贈るとかって、全然思いつかないタイプで、ファンとしては失格かもしれませんねえ~(*_*)
今回のは写真を撮っている人がいたのでちらっと見たら、お花に小さい「助右衛門人形」がついていたような。(目の錯覚かもしれませんが)
でも確かに有志ってどうやったらよいのでしょうね。

投稿: かのこ | 2009.08.15 11:52

かのこさま。ご無沙汰しております。その後、お加減はいかがでしょうか。いつも、かのこさまは分身の術が使えるのでは、と思うくらい、精力的にご観劇(+ブログ更新)ですから、たまにはきっちり静養してください。
東京芸術劇場、次は「友の会」みたいなのができるといい・・・かな。中劇場も小劇場も、構造的にあまり好きじゃないんで、せめてソフトの面を充実させてほしいものです。あ、プロペラ公演は字幕じゃなくてイヤホンガイドによる通訳だったんですが、これが想像以上にストレスでした。それを補って余りある面白さだったからよかったですが。
秋には一日がかりの大作が続きますし、今のうちにゆっくりして下さいね。

投稿: きびだんご | 2009.08.17 08:49

きびだんごさま
イヤホンガイドの通訳ですか~。経験したことないですが、何にしてもセリフがわからないというのが、来日公演のつらいところですね。

おかげさまでなんとか劇場に行けそうな状況になってきました。今回はチケットを一枚も無駄にせずに済んで本当によかったです(私の場合、やっぱりそこがポイント(^^ゞ

投稿: かのこ | 2009.08.18 06:17

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