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2009.08.27

「国立能楽堂企画公演〜素の魅力」を観る

豪華なメンバーで、舞囃子、小舞、狂言語、素謡と、シンプルに曲の面白さを
楽しむ企画。
(裏返すと、演者の技量が丸わかり、って事ですが)

喩えればオペラのアリアやミュージカルの名曲をコンサート形式で見せる
(聴かせる)ようなものでしょうか。素人にも面白く感じられる企画でした。

まず梅若玄祥さんの舞囃子「養老」。
玄祥さん久しぶりに拝見しましたが、豊かな体格ながら相変わらず動きは
流麗ですね。
ただ4人しかいないのに、地謡がバラけて聞こえたのは私の席の位置の
せいでしょうか?
前半素晴らしく妖しげだった松田さんの笛も後半やや息切れ?し惜しい。
源次郎さまの小鼓に聞き惚れてしまいました。

次は万作さんの小舞「海人」。
あの軽やかさと滋味は万作さんならでは。
しかし相変わらず万作家の地謡に萬斎さんが加わると、萬斎さんの声しか
聞こえない様な気がするのは何故…。

続いて千作さんの狂言語「枕物狂」。
字幕表示のペースとは随分違い、時々ふっと間が空くのでアレっと何度か
思いましたが、実に独特の間合いで、しかし非常にクリアで力強い口調
での語りっぷりは本当にお年を感じさせません。
お元気な千作先生を拝見できただけでも貴重貴重。

休憩を挟んで萬斎さんの小舞「通円」。
非常にウイットに富む内容に、萬斎さんの良すぎる身体能力は面白さを表現
するのには魅力満点ながら、キレが良すぎるばかりに逆に余白と言うか、
味わう余裕が入り込む隙間が無かったような。
面白いんですけど、一番の見せ場だけやったせいだと思いますが、体操を見て
いるみたいな感じでした。
にしても涼しげな衣に白の紋付き、灰色の袴姿は素晴らしく素敵でした。

最後は素謡「檜垣」。
緋毛氈の広げられた上に大ベテランのおじさまたちがズラリと座って、
静かな調子で50分。
咳払い一つ響く静粛の中で語り続ける様子は、どうも読経のように気持良く、
随分眠気に誘われました(苦笑)。

計約2時間、大変興味深く拝見しました。

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コメント

かのこ様

萬斎さんの白紋付き私も拝見しました。
よくお似合いでまだまだお若くとても3人の子持ちには見えないですね。
一度は東京で公演を見てみたいと思っていますが九州から東京はやはり遠いですね。
でもかのこ様のレポを読んでいると公演を拝見したようなきになります。
これからも楽しみにしています。

投稿: chiko | 2009.08.28 00:38

chikoさま
コメントありがとうございます
「三人の子持ち・・・」そう言われるとそうでしたね(笑)どうも千作先生、はじめ能狂言の方を見ていると良い意味で年齢がわからない感じがします。

投稿: かのこ | 2009.08.28 06:16

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