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2009.11.06

「野村狂言座」を観る

宝生能楽堂。
まずなんといっても万之介さんの「柑子」が素晴らしかったです。
絶妙の間が笑いを誘い、顎先、指先の動き一つで口元が緩み、素晴らしい短編
小説を味わうようでした。

冒頭は三宅家の「貰聟」。
みなさん華奢で、とても声が通りすがすがしい印象でした。
(三宅家のみなさんは最後の「老武者」に地謠を担当されましたがやはり
美しかったです)

休憩を挟み素囃子「楽」
私の席が悪かったのか、乾燥のためか判りませんが、スカスカスースーして
余り盛り上がらない「楽」でした。

そして「老武者」。
お忍びで宿泊している可愛い稚児見たさに、若者たちが宿にやってきて、半ば
強引に部屋に入ってきて盃をし、舞い踊っていると、やはり噂を聞き付けた
老人が会わせろとやってきて、断られると、仲間の老人を集めて武装(笑)して
押し寄せ、若者たちと宿主連合軍と渡り合う。
しかし最後は和解し、老人は稚児に会え、老人たちの手車に乗って退場となり
ました。
万作家総出の派手な演目でしたし、稚児を演じる裕基くんの、居眠りやイタ
ズラ描き、四股を踏む真似や怖がる仕草などは随分可愛かったですが、
似たような曲でも「髭櫓」は夫婦喧嘩という笑える馬鹿ばかしさがありますが、
どうも若者と老人という対比で、若者が有利という対比がいまいち笑えないのと
あまり演じられない曲だからか、あるいは「稚児」に対する当時の感覚が今
ひとつ今の私たちにピンとこないからか、面白かったかと言われると何か
もう一つ、でした。
そういえば老人チームの謡に「斎藤別当実盛」とか出てきてちょっと笑って
しまいました

これで今年の狂言座は終了。
来年も楽しみです。

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