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2009.11.23

「フロスト/ニクソン」を観る

天王洲銀河劇場
男子ばっかり芝居その2。
映画をかなり面白く見たので(映画のレビューはこちら
興味を持ちましたし、何より今、首相とか大企業トップとかを
演じさせたら一番と思われる、北大路欣也さんがニクソンを
演じるというし、シェイクスピアものに主に出ていた、谷田歩さんが
こういうプロデュース舞台に出るというのも楽しみでした。
(しかも、映画で一番カッコよかったケヴィン・ベーコンさんが演じた
ジャック・ブレナンを谷田さんが演じるというのでなおさら)

2階席でしたが、意外に混雑。
少なくとも「ゴッホ」よりは入っていました

そういえば、これも鈴木勝秀さん演出。
ただし、この作品、元は舞台で、ヒットしたおかげで、舞台と同じ
キャストで映画化されたわけですから、鈴木さんお得意?の
映画の舞台化というのとはちょっと違いますが。


1時間50分休憩なし。

舞台は一番奥の高いところに、大統領の執務室デスクがあり、
あとは、飛び石的に、いろいろな高さの小さい舞台がその手前に
階段状に配置され、一番手前の中央に、後半メインイベントの
インタビュー用のソファ2脚が置かれる平らな小舞台という
シンプルなもので、あとは電話や椅子が出るだけ。

かなり説明的で、各キャラの独白台詞が多いものの、特に
トリッキーな演出をすることもないので、少し前半は単調でしたが、
映画を見ているからか、割に飽きずに進行。
(佐藤くんが一度独白でかなり危なかった!)

後半、いよいよインタビューに入ってからが佳境。
映画では、例の電話のシーンがどうも無駄っぽいというか
「電話なんかしたっけ?」という台詞が後から出て「ニクソンボケ
たか?」くらい、緊張感ダダ漏れだったのですが、舞台版は意外に
それがなくて、最終日に向けて徐々にやる気になったフロストが、
ニクソンの思わぬ失言を引き出したぞ、という山場がきちんとメリハリに
なっていてとても良かったです。

北大路さんはさすがの迫力。
仲村さんも、ちょっと映画のフロストほど遊び人な感じがなく、
真面目一方に見えてしまったのが惜しかったですが、今年は
「奇っ怪」ともども、舞台の仲村さんは良かったです。
谷田さんの硬派なブレナン、いい加減な中山さんのリザール、
真面目なんだか不真面目なんだかさっぱり判らない中村さんの
バード、事実に向き合う真面目な佐藤くんのレストン、そして清濁
併せ呑みの安原さんのゼルニックと、雰囲気ぴったりの配役いずれも
良いバランスでした。

何よりも、映画よりもすっきり、二村さんの禁欲的なセットと、そして
毎度ながら的確で少しのロマンティックさを秘めた原田さんの照明の
おかげもあって、全体にとても端正な(やや端正すぎるところもあるに
しても)舞台でした。


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コメント

ブログ、参考にさせて頂いてます。
今年の舞台では何がよかったですか? 私はそれほど観ているわけではありませんが、「ネジと紙幣」かな~。

投稿: COCO2 | 2009.11.28 12:34

COCO2さま
ブログ拝見してます。
オペラ以外はわりと見に行くものが似ているかなあと
思っていますし、何より私が見に行こうか考えて
行かなかった舞台を良くご覧になっているので
とても参考になります。
今年は年末ぎりぎりまで芝居があるので、ぎりぎり
までベスト10とか出せないかも~と思っています。

投稿: かのこ | 2009.11.29 11:15

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