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2009.12.18

「国立能楽堂定例公演」を観る

久しぶりの国立能楽堂に、久しぶりに萬斎さんご出演の能を拝見に行きました。

まず石田さんシテの狂言「塗師」。
多分初見です。
高野&深田のコンビが、偽物ではないけれど、安請け合いの塗師に、烏帽子の
スピードメンテナンスを頼んで面倒な目に合わされる話。
今で言えば、出先で靴が壊れ、やむを得ず、腕は判らないが「10分仕上げ」
みたいなリペア店に直しに出したら酷い直し方で戻ってきた、みたいな話ですが、
目出度い舞で締めるところが狂言ならでは、、でした。

休憩を挟んで能「鉢の木」。
「鉢の木」の話はその昔、確か教科書で読んだ覚えがありますが、これが能に
なっていたとは、で、無論初見。
能も謡や舞は少なく、非常にセリフ劇的な印象を受けました。
そのおかげか、いつもならどうしても眠気に襲われるのですが、今回は最初から
最後まで普通の芝居のように拝見しました。

萬斎さんは、旅の僧、実は北条時頼の配下、二階堂某の従者役でしたが、その
前に登場したもう一人のアイ(早打)役の月崎さんもセリフがくっきりはっきり
していて、お二人ともとても良かったです。

シテの櫻間さんの、落ちぶれてもプライドは捨てない佐野常世、ワキの福王
さんの、隠しても品格と地位の高い察せられる時頼、ツレの井上さんの、夫を
しっかり支える常世の妻、いずれもそれぞれのキャラクターがはっきり見え
ましたし、囃子方も特に佃さんの大鼓の際立つ音が耳に残りました。

唯一、ワキツレの山本さんが体調でもお悪かったのか、少ないセリフを
間違えるし、出てこないしで、びっくりしました。

能らしい能ではないと言う事にはなるのでしょうが、より演劇的な分、芝居
好きの私には楽しめました。

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