「二月文楽公演〜吉田簑助文化功労者顕彰記念〜第三部」を観る
国立劇場小劇場
初日。
第三部は「曽根崎心中」と言う事で初日も満員御礼。
生玉神社前、天満屋、天満の森の3場。
やはり簑助さんが動かす人形は特別な感じがします。
徳兵衛にすがり付きながらちょっと膝あたりを撫でる手の動きを見ると、
徳兵衛がむしろ年下にさえ見えてきます。
お初があとで九平次に悪態つく伏線でもあり、歳の割に、また仕事柄、お初の
気丈さが際だちます。
また生玉神社で九平次になぶられる徳兵衛の様子を察しながら、同じ様に
ぴくっとする息遣いとか、笠の中の徳兵衛の顔を覗き込む首筋とか
(細かすぎ…)見惚れました。
いっそ山場の天満屋内で終わった方が余韻があって良かったかも。
私には、やや世間知らずの早まりすぎの自死を、美化し過ぎに見えてしまい
ました。
(それは忘れて見るべきなんでしょうが)
そう言えば、パンフレットに仁左衛門さんが簑助さんについて書いたエッセイが
載っていて、その中に以前、仁左衛門さんが映画で人形遣いの役をした時に
実は自分は形だけで、映像には映っていないが簑助さんが隠れて人形を遣って
いたと言うエピソードが書かれてありました。
(そして左遣いは勘十郎さん、豊竹咲大夫さん、鶴澤清介さんも本人役?で
ご出演だったとか)
しかもその映画は「必殺仕事人」の映画化1作目で、仁左衛門さんも人形遣いと
言いながら実は仕事人と言う設定と知り、一時は「仕事人」ファンだっただけに
更にびっくり。
そんなわけで帰りに早速TSUTAYAに寄り、その映画「必殺!」をレンタルして
見ました。
確かに仁左衛門さん、人形遣いの仕事人、此竹朝大夫役でご出演でした。
当たり前ですが着物も髷も似合い、蝶型の紙吹雪を吹き上げる中で、扇子に
仕込んだ錐状の武器での「仕事」は美しかったですし、「仕事人」ならではの
闇の向こうからサクサクと歩いてくる姿などはプロモーションビデオかと思う
カッコよさでした。
あ、肝心の文楽のシーンは(笑)「本朝廿四孝」でした。
文楽が出てくる映画と言うと、「Dolls」は知っていましたが、「必殺」にも
とは意外でした。
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